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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2020年05月07日(木)更新

3歳マイル王決定戦は西高東低!?

西高東低の様相を否定し切れぬNHKマイルカップ。

特に、3連勝で臨むサトノインプレッサは、毎日杯で追い出しを待たされながらの差し切りと底知れない。
これと同等の扱いで良いのがレシステンシアで、阪神ジュベナイルフィリーズの1.32.7秒は、翌週の朝日杯フューチュリティステークスを凌ぐレコードだったから、当カテゴリーでのトップにいると見做すのが妥当ではないか。ただ、底力を示した桜花賞が道悪だっただけに、反動が気懸かり。獲りに行ったGⅠを逸したことで良い流れが堰き止められたといった部分も。

アーリントンカップ経由とプラン通りに進んできたタイセイビジョンのアドバンテージは大きい。
余裕残しの仕上げとともに、乾き切らない馬場を楽に跳ね返しての完勝だったから。また、2歳秋に府中を既に経験しているのが何よりだし、サリオス不在といった状況。順番が巡ってきたと素直に考える手も。

ただ、美浦組の中には唸っているとの形容がピタリ当て嵌まる馬が。

その筆頭が・・・

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ニュージーランドトロフィーまでは順風満帆で無傷での進撃だったルフトシュトロームには翳りが。
元値だけなら冒頭に掲げた西の三銃士に劣らぬどころか、上を行くまである。けれども、始動が遅れた上に、DWでの2本は単走に終わっているのだ。余力残しでの5F69.0秒なら時計的には及第点だろうし、流麗なラインを保っている点で致命的とは言えぬ。それでもGⅠに臨むには付け焼刃といった面を打ち消せないし、初の府中で経験値といった面でもどうか? 

3月・ファルコンステークス以来となるシャインガーネットは好仕上り。
当時に比べると坂路52.9秒は、気持ち遅いが、デリケートな牝馬で実質の追い切りだった先週のDWでシャープな捌きを披露していれば心配無用。
ただ、直線半ばで勝負を決めていたその中京では、結局ラストで2着馬に詰め寄られた。現状ではベストより1F長いのでは。




同じ3歳戦でも土曜メインはダービーに向けての最終関門になるプリンシパルステークス。ここはビターエンダー
本番に結びつくとは思えぬが、既にGⅢでの惜敗があるし、2歳秋の時点で2.00.3秒をマークしているのだ。そもそも、コーナーでスムーズさを欠くのが中山だし、皐月賞では18番枠から果敢に位置を取りに行ったのであれば14着もやむなし。逆に、半ば諦めたラストだっただけに、反動は皆無でそれが最終追いの5F65.4秒に表れている。相沢厩舎らしい追い切りを敢行できたことが何よりで、1.5秒も相手を置き去りに。そのデキに一目置くべし。

入念に乗り込んだサトノフウジンがライバル。
流れを掴めぬまま終わった2走前の経験を直後に生かせたのは元値の高さゆえ。見た目ということならビターエンダーを遥かに上回っているし、成長を促しつつの過程。現在地を見極めての使い出しで、よりスムーズになった身のこなしでの5F71.6秒。数字以上の評価が妥当になる。
勿論、相手なりに走るアリストテレスも。長く脚を使える点とポジションに拘る必要がないセンスの良さが魅力。

その直前、古馬のリステッド競走がメトロポリタンステークスで、オセアグレイトにとっては足がかりに過ぎぬ一戦。
3歳時、今の時期からトントン拍子だったように、季節的な追い風がある。実際、先週の天皇賞をも視野に入れていたように、それに向けての鍛錬には目を瞠るばかり。特に、先週は行き出し6Fの好時計マークだったし、流した程度といった印象の直前でも終わって見れば5F67.7秒。鎧を纏ったような重厚感を伴いながら、ラストでは一気に弾けるといった二面性が幅の広さ。そもそも、冬場のGⅢで3着と成果を上げていることに加え、そこからのレベルアップにも関わらず、2キロ増に過ぎぬハンデは如何にも恵まれた。

日曜のリステッド競走は10Rでこちらはダート戦。海外遠征で名を上げたマスターフェンサーの将来性に賭ける手もあるが、やはりサトノティターン
58キロのトップハンデは実績に裏打ちされたもので、当舞台であれば底を見せていない上に、600キロに手が届こうかという巨漢への斤量増などは自身にとって蠅に止まられたも同然。加えて、芝を挟んだことで大きく緩めずに済んだし、中間には堀厩舎とは思えぬ速い時計をマークと実に入念。見た目も動きも重いといった印象は皆無で、そのポテンシャルに逆らう必要なし。
むしろ、相手には未知の魅力重視で初ダートになるジェシー
あとは雨で時計勝負になった場合のエルデュクラージュ。こちらは経験を重ねて強くなる奥手。◎同様、この条件がピタリ。

今週からスタートする新潟は今年に限っては3週の短期決戦。したがって、谷川岳ステークスと新潟大賞典が土日にわたって行われるという椿事に。まず、2日目のGⅢだが、ここには推せる関東馬不在で残念至極。敢えて挙げるなら冬場以来となるアトミックフォース
ここ目標という以上に、6F追いを含め、密度の高さに耐えられる体質に様変わりした上に、全身を余すことなく駆使できるように。つまり、昨夏の2勝クラスで7着だった当時とは全く違うわけ。ただ、もう少し軽いハンデが欲しかった。

対する土曜11Rは美浦が主力を占める。中でもアストラエンブレム
一昨年の去勢を始め、試行錯誤が続いた。ただ、その効果で息の長い活躍が可能になったし、マイルへのシフトチェンジで新味を出してきた。特に、脚元の不安によるブランクからの立ち直りが意外にも早く、安定した取り口なのがここ2走。更に、輸送を控えている為、日曜のDW5F64.3秒で締めると思いきや、水曜には念を押したように坂路51.2秒をマークしたのだから驚く。正しく獲り来た。

やはり新潟と言えば直線競馬にどうしても目が行く。まずは土曜10Rで、関西馬ヴェントヴォーチェの身体能力に敬意を表するのが妥当に見えるが、敢えてグッドマックス
デビュー当初は、正直貧相なイメージしかなかったが、暮れからの充電によって明らかに変わった。トモに力が漲るようになった成長ぶりがここ2走に表れているのだ。
特に、タフな馬場になった前走では位置を取りに行く競馬でラストまで辛抱が利いたのだから、価値は極めて高い。要するに、1Fの短縮によって個性を際立たせること必至。推進力が抜群だった追い切りでも軽く2.0秒近く時計を詰めての5F69.6秒と、躍動ぶりが数字に表れていた。

日曜10Rはリンシャンカイホウ
確かに、一本調子ではある。ただ、守備範囲から明らかに外れていたここ2走では、大きく退いて不思議ない強引なレース運びでも、あわやのシーンが4角まで続いていたのだ。地味ながらの地力強化が見受けられるのであれば、一度しか大崩れしていない当条件でのひと押しが叶う筈。
単走で仕上げるタイプだけに、時計面で大きく変わった点はないが、半マイルからの加速ぶりが目を惹くとともに、2週にわたって気合いをつけてのラスト。ここで決めるといった意欲がダイレクトに伝わってきた。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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