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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2020年07月16日(木)更新

中京記念、ベースは安田記念にアリ!

サマーマイルシリーズの第2戦となる中京記念はハンデ戦。
ただでさえ、斤量有利な3歳が更に動き易くなる斤量に。昨年の例を持ち出すまでもなく、51キロのギルデッドミラーに人気が集まるのはやむを得ない。
しかし、折り合い面での進境がここ2戦で窺えたにしろ、ソツのないレース運びが功を奏したといった面は否めず。特に、極端に前目が有利だったNHKマイルカップは、底力を問われるシーンなし。そこでの3着を過大評価するのはどうか? 

今季、当カテゴリーの最高峰が安田記念であることに異論を挟む余地はなかろう。ということなら、そこでの5着に敬意を表してケイアイノーテック
GⅠ馬勢揃いの中、直線の激しい攻防がその質を物語っていた。しかも、動き出しが早目だったにも関わらず、2着とであれば0.3秒差に過ぎぬ際どさ。試行錯誤を重ねて漸くのスランプ脱出と確信できるし、相手弱化もきっかけに。問題は切れ身上で馬場が渋ると威力半減といった点。

GⅠ→GⅢで優位に立てるのはトロワゼトワルも同様。
ノープレッシャーだったとはいえ、ヴィクトリアマイルでは本来の逃げで4着に残った。後続が追走に汲々とする形を造り出した昨9月の1.30.3秒がピンポイントぶりを物語っている上に、阪神なら視界は一層開けてくる。54キロもこなせて良い範囲。

もう1頭の◎候補はベステンダンク
今春に復帰して順調にステップアップと8歳にして益々盛んだし、安田記念の前哨戦となる4月・京都に比べれば今回は組み易し。
最終追いの坂路ではビッシリ追っての53.5秒。別定58キロを克服した前走同様のパターンで、そこからの1キロ減でのマイルとなれば、更なる進化さえ望めるわけ。何より、晴雨兼用。一昨年には夏場の阪神で1.31.9秒を叩き出している。障害帰り以降に限定すれば阪神の坂もOKということに。

関東からのエントリーは3頭のみで数の上でも劣勢に。
3月の中山で新味を見せたストーミーシーはルーティーンの坂路調整。
7歳とは思えぬ馬体のハリを誇っているように、高いレベルで安定している。ただ、あくまでも踏ん張り切れるのはリステッド競走。開催の進んだ馬場が味方になるとはいえ、ダービー卿チャレンジトロフィーと同じ斤量ではワンパンチ足りなくなる。

それならばロードクエスト
輸送を控えての直前は15~15程度とセーブしたが、一応は併せ馬。直線では自らハミを取って弾力性のある身のこなしだったし、1週前に至っては好時計をマーク。ラストに至っては11.7秒と鋭く反応して見せたのだ。つまり、一旦緩めたフシのある安土城ステークスが恰好の叩き台となってスイッチオン。
勿論、理想はフラットなコースでの決め手比べ。次の関屋記念という気もするが、今のデキに目を奪われている分、是非とも押さえておきたい。




阪神・土曜メインのジュライステークスは逆に関東馬の出番。ともに叩いた効果が窺えるから。
特に、クリンチャー何するものぞ、のゴルトマイスターを主役に。
3歳時までの持ち時計からすれば重賞級であるのは間違いないし、復帰戦で反応が遅く映ったのは骨折によるブランク故。むしろ、4角で位置を下げるという苦しいレース運びから盛り返したのだから大威張りできる。
加えて、直前に向けて徐々に負荷をアップさせた挙句、先行した外を窺う余裕がありながらの5F68.0秒と、前回時からの時計短縮を易々と成し遂げた。ユッタリと運べる1F延長も大きなプラス。

マイネルユキツバキは3頭併せを消化。
先行態勢だったとはいえ、強力な相手を向こうに回してのウッド追い。何せ、ストライドが一気に伸びての1F12.5秒は手応えに余裕があった結果と、ラスト2週が坂路だった前走とは中身が違う。その三宮ステークス、15着でも窮屈にならなければ、そこまで退くこともなかった。巻き返し必至と捉えるのが妥当。

早くも最終週を迎える福島のメインは福島テレビオープン。
やはり、中京の日曜同様に関西馬が主力を占めるレースになりそうで、中でもメイショウキョウジ
3勝クラスを勝ち上がった直後の前走が5着と目途を立てた段階だから、賞金加算が命題になる。しかも、その春雷ステークスは、直線一気が台頭する展開ながら正攻法で運べたのだ。さらに、根拠を確かにしているのが、当時が格上挑戦だった3走前での惜しい2着。ローカルでの威力倍増と馬場コンディションに左右されぬ安定味がある。

骨折明けからの3戦で尻上がりのトゥラヴェスーラも。
殊に、前走は一旦先頭に躍り出る強い競馬で、強力な決め手を持つ1、3着馬と互角に渡り合えたこと自体が勲章になり得る。1キロ貰った勘定とはいえ、4月・春雷ステークスでは実際にメイショウキョウジを負かしているわけだし、間隔をシッカリと開けての叩き4走目。また、スプリンターとして進化している真っ最中といった点でも首位争いは約束されている。

美浦勢でまず触れなければならぬのがキングハート
別定58キロが示す通り、GⅢ勝ちのある実績馬。けれども、昇り調子にあった時点はウッドでハードに追えていた。逆に、坂路でおざなりの調整となった昨今に年齢的な衰えが表れているし、3ヵ月以上開いての坂路2本のみでは……。見送るべきか。

それならばアリンナ
一息入っての前走が函館スプリントステークスであれば少々家賃が高かったし、開幕週の高速ターフであったなら不発に終わっても言い訳が立つ。慣れぬ現地の調整も影響を与えたであろう。
逆に、身の丈に合った鞍だし、末脚が爆発した春・福島からして後押しになりそう。そもそも、時計を要する馬場ということなら条件ピタリだし、それを見越したように坂路ではハイラップを刻む追い切りを消化。むしろ、前走が恰好の叩き台だったのでは。

土曜の3勝クラス、阿武隈ステークスで支持を集めるのはバリングラ
当然だ。素質を買われながら骨折や去勢といった紆余曲折があっての前走では同じ舞台で2着。それも、0.3秒差先んじた勝ち馬が、先週の七夕賞で際どい差にまで。ローカルの芝2000mに関しては瑕疵がないということ。
ただ、2週前までは冴えていたが、ラスト2週、特に直前は4F56.8秒と控え目で少々重目が残っている気が。

狙って面白いのがシングフォーユー
確かに、昇級戦になる上に、前走が緩いレース。ただ、1.58.3秒には一目置いて良いし、着差は僅かでも勝ち味に遅かったタイプが結果を出したのだ。【0-0-0-1】の福島実績にしても、3歳時は勝ち上がりに手間取った故に、タイトなローテにならざるを得なかった。そこで昨夏には軽い稽古で臨んだ上での6着。目を瞑れるわけだし、フラットなコースが如何にも向きそうな捌き。加えて、前走後には更なるレベルアップを図った上での併せ3本でいずれも余裕の脚色とひと皮剥けたまである。

2勝クラスからは鶴ヶ城特別を。
ここはリフレッシュしたコスモリモーネ
2歳秋の2勝目マークが後続に4馬身差の圧勝。その後は尻すぼみといった印象だが、差す競馬にモデルチェンジといった過程ではリステッド競走での4着さえ。
距離が限定されているのは確かだが、フラットな直線がパワー不足を補って余りあるキャリアを積んでいるし、馬なりでの5F66.8秒が直前と活気に溢れている。これは、ラストでしなやかに体を使えているが為で、コーナーワークからして以前よりスムーズに。

平場戦では日曜・福島12Rのファイアランスを。
最終追いこそ先行態勢だったが、その前までは追走して外に進路を取るという、高いハードルを難なくこなす併せ馬。ダイナミックなフォームが1勝クラスの範疇を遥かに超えてもいる。
確かに、ここ2走の府中では詰めが甘くなった。ただ、どうもバックストレッチが長い設定になると気が逸るのを抑えられぬ。逆に、コーナーごとにセーブできる中距離なら理に適った競馬に。
現に、3月の中山時点で既にワンランク上を見せつけているではないか。もう足踏みは許されぬ。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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