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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2020年09月10日(木)更新

セントウルステークスは、勝負度合いで勝るミスターメロディ!



セントウルステークスでの注目度NO.1はダノンスマッシュ
それに相応しいポテンシャルの持ち主であり、高いレベルで安定していながら悲願のGⅠに届かない立場としては、ここでの好発進は不可欠ということにも。
ただ、拙いゲートでリズムを崩した今春の高松宮記念に関しては言い訳も立つが、それを除いても中京は【0-0-0-2】。単なる巡り合わせとするには合点が行かないのだ。

9月開催の中京という特殊な状況となれば、3月のGⅠを抜粋するのが手順に。それ以降の不振には目を瞑ってクリノガウディ―を見直す手も。
ひと息入っての58キロがCBC賞で、前向きさが仇となったマイルの関屋記念と敗因を特定できるから。問題は春の勢いには及ばぬ恐れがある点。その3走前は直前に至っても坂路50.6秒と攻めに攻めた。対して、入りが15秒を超える緩さあっての1F11.6秒だった追い切りを額面通りには受け取れぬ。懸念されるノドの疾患が足枷になっているのでは……。

それならば、ミスターメロディ
輝けるスプリント王といった経歴を忘れてはならぬ。確かに、昨年の高松宮記念を境にひと押しが利かないレース続き。けれども、位置を取りに行きながら4角手前から脚を温存するという、実に安定した取り口だったのは、典型的なサウスポーゆえ。
勿論、ドバイが取り止めになっての再仕上げだった安田記念など度外視して良いし、今回は最終追いが芝コースと本来のパターンで臨む。10月の大一番よりはここといった雰囲気が漂っているではないか。

関東ではセイウンコウセイ
ミスターメロディを尊重すれば自然と浮かび上がる昨3月があるから。また、年齢を感じさせないハリにツヤ、稽古の動きも冴えている。特に、輸送を控えているにも関わらず、異例の併せ馬消化が直前ときっかけを掴むべくの工夫に一票捧げたくなる。それは字面だけではない。先行態勢だったのが向正からで、行き出し5Fの入りが15.3秒。シッカリとコントロールを利かせられた分、最後まで余裕を持ちつつの先着と新味を出せそうなのも根拠に。



中山メインは日曜・京成杯オータムハンデ。
サマーマイルシリーズのラストを飾る位置づけ、開幕週の馬場と舞台装置が整っているだけに、一層興味深くなる。ここでベースにすべきは本来なら関屋記念になろう。しかし、1.33.1秒という低調な決着には疑いを挟んで良い。
特に、そこからの1キロ減になるアンドラステは、当時のコラムで触れたように、ベストより1F短いと実感。馬混みでのストレスがあったのは確かでも直線では前が開いていた。距離ロスなしでも弾けなかった分、そこからの上積みを期待するのは酷ではないか。

その組でピックアップすべきはやはりトロワゼトワル
矯めを利かせた逃げが叶ったのは収穫だし、5月にはGⅠ4着と進化を遂げている。特に、今回は横山典への手替わりで万全を期した。何せ、昨年が1.30.3秒の驚異的なレコードで、1000m通過55.4秒と道中からして追随を許さなかったほど。当時からの3キロ増、天気が崩れそうなのを差し引いても俎上に載せなければならぬ。

しかし、魅力に溢れているのが3歳勢で、まずはスマイルカナ
今シリーズにおける逆転トップの目を大いに残しているからだ。しかも、小柄な牝馬にとってのリフレッシュは理に適っているし、シャープな身のこなしを再三にわたって披露と仕上げに抜かりなし。殊に、前を追う態勢ながら敢えてセーブしての単走だった追い切りでは1F11.8秒と弾けに弾けた。
確かに、未だに細身で成長を望みたいといった全体像だが、それは春も同様。そのイメージとは裏腹な底力を優先する手も。

文句なしのポテンシャルといったルフトシュトロームも。
何せ、デビュー以来の3連勝が非凡さそのものだし、ニュージーランドトロフィーは乱暴な競馬での1.33.0秒。1週前のダービー卿チャレンジトロフィーに劣ること0.2秒で、当時からの2キロ減も大きな後押しに。反面、GⅠを目指すには間隔が詰まって無理があった分、前残りのNHKマイルカップでは踏ん張りが利かずに痛恨の出遅れ。敗因を特定できることもあって、その時点でも底知れなかったわけ。
確かに、もう少しトモがシッカリすれば前後のバランスに秀でる筈といった段階。しかし、1週前の5F追いで追い込めた結果、木曜は実質半マイルのしまい重点で4F55.8秒と定石通り。そこでは、かき込みの力強さとシャープな捌きで春以上の洗練さを見せつけた。同じ3歳であるスマイルカナほどの勝負態勢にはないが、5月からの上積みは強調できる。

あと面白いのがシゲルピンクダイヤ
暮れの中山では1.32.8秒の3着がある。加えて、今回のラスト2週でコース追い敢行と体質強化を窺わせるメニュー。デビューから桜花賞に至る過程では順調さを欠いていた。にも関わらず、桜花賞2着と胸を張れる足跡を残しているのだ。恵まれた54キロと見做すべき。

秋華賞へのステップということなら、春の実績に敬意を表して組み立てなければならない土曜・紫苑ステークス。
つまり、安全策ならオークスでの再先着、ウインマイティ―◎ということに。
そこでは、漁夫の利といったわけではなく、積極的に運んでの2着争いと春後半からの上昇曲線が実に鮮やか。無論、中山OK、2000mに関しても勝ち鞍ありと減点材料が見当たらぬ。

ただ、急激な変化は牝馬にはつきもの。上昇度でそれを上回る見込みがある関東馬を軽く扱うことなどできぬ。
まずは、ホウオウピースフル
ひ弱さを一掃できなかったのがオークスまでだったのとは逆に、夏を境に一変。大竹厩舎だけに、本格的な併せ馬は2本と少ないが、胸前の筋肉が発達して大いなる推進力に繋がっているのだ。現に、古馬3勝クラスのダート馬で力感のあるハルサカエと馬体が合っても一向に見劣りしない上に、最終追いなどは気合いをつけて遅れまいとする外に対して持ったままでの同時入線。良血開花の気配漂う。

もう1頭の◎候補がシーズンズギフト
こちらは鍛錬の度合いが頭ひとつ抜けている。つまり、間隔が詰まった分、控え目だったニュージーランドトロフィー2着時よりも数段レベルアップしたということ。先週まででも十分なインパクトだったのに加え、DWでの3頭併せが直前と一向に手を緩めない。しかも、縦列の態勢で先頭との差が1.0秒以上でも動ずる気配なしからの直線で実に伸びやかなフットワーク、余力あっての12.1秒には感心しきり。マイル1.33.1秒の持ち時計が示す通り、今回は距離が課題になる。それを承知でも抜擢したくなるデキ。

他では日曜・初風ステークスのアイオライトを取り上げる。
上の世代に混じるのが初だった越後Sは10着。それと同じ54キロのハンデであれば壁は厚いように見える。が、骨折からの立て直しは容易ではない故、大目に見るべき。
急仕上げでギスギスした体つきのまま西下というのが5月だったし、直前が控え目だった前走には、着実に回復したとはいえ、叩き台といった側面が。加えて、前半3F33秒台という未体験ソーンの中、深追いしてなし崩しに。ただ、結果的には抽選除外に遭った前開催の開幕週に向けて手応えを掴んでいたのは確か。
目標をここに切り替えた為に、中間は開いているが、渾身の4頭併せで5F64.9秒とビッシリ追えた上に、本来の厚みある馬体と復活を予感させるには十分の迫力だったし、2歳暮れに好時計での独り舞台を演じた中山に替るのだ。それを狙わずしてどうする?

2歳戦では、まず日曜2Rのグアドループ
6月以来となるが、美浦入り直後からハイピッチで飛ばす併せ馬を消化と、リフレッシュで更に気持ちが入っている状態。元々、デビュー前から目立ってはいたが、今回は稽古の質を更にアップさせた結果、最終追いなどは古馬3勝クラスを5Fで2馬身前に置く形ながら、手応えで大きく優ったままゴールに飛び込んだ。
バターのように滑らかなフォームで、初戦の道悪をこなせたこと自体が驚きだったから、開幕週の馬場なら一層持ち味が生きようし、札幌2歳ステークス2着馬ユーバーレーベンに僅かに競り負けた程度といったのが前走なのだ。既に格からして違う。

日曜3Rの新馬戦では、除外で1週延びたブルーガーデニア
坂路でも軽く53秒台をマークできていた馬が突出するようになったのはDWに移って。四肢を地に叩きつけるようなパワフルさは、身体能力ゆえで若駒の範疇を超えている。
加えて、単走でも集中力を切らさなかった2週前があるし、直前には先行させた馬に対して追撃態勢に入るや否や、11秒台のラップを刻む変り身の早ささえ。にも関わらず、余力あっての併入でラストは12.2秒と文句なしのフィニッシュ。多少余裕残しの体つきでも心配するに及ばぬ。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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