エフフォーリアの二冠達成なるかが最大のテーマとなる今年の日本ダービー。
2着に3馬身差と圧倒した皐月賞で脚力の違いが露わに。広い府中に関しても、2月には王道を歩むと形容できるレース運びでの完勝だったから大きなプラスになろう。
在厩ではリズム重視といった鹿戸厩舎のルーティーンに則った調整は、間隔が開いて臨んだ前回時同様。美浦入りしての併せ馬は2本に過ぎぬが、一気にテンションを上げた最終追いは隊列の2番手からスムーズな追い上げを見せると、ラスト1F切ってのゴーサインで推進力に磨きをかけての12.1秒。サラッと終えるであろうこちらの予測は真っ向否定された。これも、前躯が更に充実した故で、既に古馬の風格を漂わせているほどの完成度であれば、これに太刀打ちできる馬は限られる。
その筆頭が紅一点のサトノレイナス。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。