中山・最終週のスプリンターズステークスへの登竜門となるに相応しい質の高さを誇るセントウルステークス。
その最たるがレシステンシアであるのは衆目の一致するところだろう。
何せ、猛烈な凌ぎ合いだった高松宮記念での惜敗がある上に、それが初のスプリント戦。差し馬の目標になった安田記念は仕方ないし、既にGⅠで結果を出している中京であれば死角探しは徒労に終わりそう。
問題は久々という点になろうが、同じ秋スタートでも骨折明けだった3歳時とは違う。勿論、大目標がある分、坂路50秒台連発だった阪急杯時ほどではないが、半端な仕上げではこの先の反動が心配。最低でも連は外さぬ筈。
古馬勢から是非取り上げなければならないのが、同じく人気処のカレンモエ。
OP入り後の3戦でオール2着と底知れぬ面をアピールしている良血馬となれば当然か。反面、手応えほど弾けぬ詰めの甘さがつきまとっている。GⅢでそうなのだから、相手がワンランクアップする今回は分が悪くなるとの結論に至りそう。
かといって、幻の高松宮記念馬クリノガウディーに飛びつくのもどうか?
57.5キロを背負いながらも抜群の切れで1分20秒を切った5月には貫禄を感じたが、安定味に欠けるのが玉に瑕だからだ。
ここでの注目は3歳ピクシーナイト。
≫ 続きはログイン内で





柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。