俎上に載せなければならぬ外国馬の参戦ということで、久々に国際色が出ている今年のジャパンカップだが、状況としては地元に分があると考えて良いのでは。
何故なら、コントレイルには翳りが見えないどころか、引退レースを飾るに相応しい過程を踏んでいるから。
文句なしの三冠を達成して以来、勝ち星から遠ざかってはいる。しかし、天皇賞でも上がり最速の33.0秒だったことから、出負けによる位置取りがターニングポイントと総括できるのだ。
加えて、秋の復帰戦に至るまででも軽く好時計をマークできたように、異次元に突入したまで言える。
それに拍車がかかった今回。最終追いで前回時を凌ぐ51.0秒がそれを示す。
そもそも、昨年で最もインパクトがあったのは当舞台のダービー。まさに余裕綽々と、潜在能力をフルに引き出してくれるし、アーモンドアイ不在となれば難なく禅譲されての王座奪取となるわけ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。