今週末の有馬記念、位置づけとしては例年にまして重要に。
何故なら、その行方に年度代表馬選出が大いに左右されるからだ。それとともに、グランプリ4連覇に王手をかけたクロノジェネシスが引退の花道を飾れるか否か、といった点からも目が離せない。
確かに、フランスの道悪で厳しいレースを強いられた直後ということで、ドバイ帰りだった今夏・宝塚記念と状況は違う。
しかし、厩舎としては仕上げのノウハウを十分心得ているし、実際にレースから逆算しての追い日でCW3本と、昨年のパターンを踏襲できた。というか、ラストなどは敢然と7F追いに挑んだ上に、同じOPを2.0秒以上も追走して併入する派手なデモンストレーションさえ。やはり、覇権争いに確実に加わるとするのが妥当になる。
逆に、同じ凱旋門賞帰りのディープボンドに関しては半信半疑。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。