スターズオンアースの三冠達なるや否や、それが最大のテーマの秋華賞。
大外枠のビハインドを撥ね返したオークスで底力を証し立てたとなれば、達成間近との見方が。
問題は、骨折明けでのぶっつけといった点。4年連続でオークス直行組に凱歌が上がっているとはいえ、それまでの4頭とは過程が異なる。
実際、1週前までは春ほど攻め切れていない分、半信半疑であった。しかし、本来より1頭分内目で距離を稼いだのは確かでも、前を追い詰めて抜き去る際の迫力たるや、やはりGⅠ馬の貫禄。その3F36.9秒という数字以上の鋭さは、以前から見せていたシャープなストライドゆえ。主役級であるのは間違いない。
消長の激しい牝馬による争いとなると、春からの変わり身が目のつけどころになる。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。