長らく続くGⅠシリーズの中、天皇賞・秋及び、来月のマイルチャンピオンシップのメンバーが群を抜いていそう。
特に、この週末の天皇賞・秋は、中距離にあって目下で望みうる最高のラインナップだけに、その盛り上がりが目に浮かぶ。
そこで、まず挙げなければならないのは、競馬の祭典であるダービーの覇者。そう、シャフリヤールだ。
確かに、意外にも際どかったドバイや、イギリスで振るわなかった今季がある。とはいえ、以前から狙いを定めるローテーションが方程式だったのを思い起こして欲しい。即ち、調整の難しい海外遠征、まして重い馬場の欧州でパフォーマンスが落ちるというのは、むしろ織り込み済み。
逆に、ひと追いごとに伸びた結果、エフフォーリアを捕らえたダービーや、1角で致命的な不利を蒙りながらもそれを跳ね返しての3着だったジャパンカップが示す通り、府中でこそピタリ嵌る。
また、3歳の早い時期としては出色のレコード勝ちだった毎日杯での1.43.9秒が。初になる府中2000mで大いに嵌るイメージ。
けれども、より大きな魅力を感じるのが同じ世代のジャックドール。
≫ 続きはログイン内で





柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。