今週はGⅡのハンデ戦、アルゼンチン共和国杯がメインに。
ポイントは、何と言ってもトップハンデ馬・テーオーロイヤルの取捨になろう。
自分の型に持ち込んでも5着と伸び悩んだオールカマーは、正直物足りない。しかし、8月に栗東入りしてから本格的な始動に至るまで時間を要した。これは、暑さが尾を引いた故、調整に手間取ったことに他ならぬ。
対して、1週前に同格を追走する態勢からの同時入線があった今回の過程には、叩いた効果を感じて良い。つまり、3歳秋からの4連勝があって、締めが天皇賞での3着だった今春を素直に受け止められるということ。
生粋のステイヤーとしては、2500mでもまだ足りないように映るが、完勝だったダイヤモンドステークスが示す通り、府中はマッチする。能力を削がれることはなかろう。
ライバル視されて然るべきが、唯一の3歳キラーアビリティ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。