単なるGⅢと見做してはいけないほどの充実したメンバーとなった今週のメイン・東京新聞杯。
中でも、昨季が日進月歩だったジャスティンカフェには敬意を払わざるを得ない。
何故なら、弓を引き絞るが如く、直線一気を自家薬籠中とした昨5月の3勝クラス突破が同日のNHKマイルカップと同じタイム。それでも発展途上だったのはレコード決着だった秋・毎日王冠での2着があるから。
確かに、マイルチャンピオンシップ6着は感心できないが、内の窮屈な位置に嵌まり込んだという展開の綾もあったから大目に見て良い。逆に、GⅠでも大崩れなしと受け止めれば良いだけで、時計の裏づけがある府中替わりといった点でも首位争いは約束されている。
明け4歳牝馬勢がそれに立ちはだかる。その筆頭がナミュール。
荒れた馬場に泣かされたエリザベス女王杯ですら5着。現状での基礎体力といった面に目を向けても条件が合わなかった。
対して、晴天続きであろう週末にはその心配も無用になろうし、全3勝がマイルとあれば適性面で優位に立っていることに。
勿論、ピンハイも俎上に載せるべき。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。