例年通り、高松宮記念はフルゲートの混戦。
枠順が結果を左右する傾向にある点も見落としてはならない。その中、4歳勢が優位にあるのは、昨秋からの一連に表れている。
特に、前哨戦の中では最も質の高かったシルクロードステークス覇者ナムラクレアの首位争いは約束されている。
そこでは、牡馬に換算すれば58.5キロといった足枷がありながら、前を窺う態勢から目の覚めるような脚での抜け出し。つまり、伸び悩んだスプリンターズステークスからの日進月歩が何とも心強いわけ。
桜花賞での僅差が元値の高さを物語っているのに加え、スプリンター仕様の切れがそなわった段階と、とどまるところを知らぬ。
前哨戦からの巻き返しを図るのがトウシンマカオ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。