サマースプリントシリーズの第二弾になるCBC賞は、4年ぶりの中京。開幕週とはいえ、昨年の小倉のような特殊な芝ではなく、その分で能力が反映される結果になろう。
勿論、主役はマッドクール。
芝1200mに転じての最低が初OPだった年明けのシルクロードステークス。そこでのワンツーが高松宮記念でも上位を占めたことから、こちらのポテンシャルも際立ったことに。
加えて、ローテーションに狂いが出た挙句に臨んだのが前走。そこでは、フットワークから向くとは思えぬ渋り気味の馬場、目標にされるレース運び、落鉄のアクシデントといった三重苦を乗り越えたのだから驚く。
また、前週までにCWで整えるパターンが板についていると同時に、その過程では自己ベスト更新の6F80.6秒まである。トップハンデの優勝馬は、マジンプロスパーまで遡らなければならないのが気懸かりだが、それを差し引いても中心視せざるを得ない。
その足元をすくうとすればヨシノイースター。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。