サマー2000シリーズの締めとなる新潟記念は、その中でも低調になりつつある傾向だが、今年は違う。
その引き上げに貢献しているのが5戦3勝4着以下なしのサリエラ。
特に、広い府中の2000mであればパーフェクトだし、2走前は着差以上。つまり、コーナー4回がその時点では合わずに、道中でスムーズさを欠いた昨秋のローズステークス、内目が優位に立てるコースバイアスに泣かされた目黒記念に関してはエクスキューズが成り立つということ。
とはいえ、その5月でさえGⅡだったのなら大威張りして良いし、休養を経るごとに進化を見せているのが何より。
確かに、今回は直接新潟入りとイレギュラーな過程を踏む反面、デリケートな牝馬だけに妥当な扱いと見做せるし、直前が闘志をかき立てるような3頭併せの真ん中。初重賞ゲットに向けて抜かりなし。
手順からすれば同じ世代のプラダリアがライバルになろう。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。