GⅠの優先権を賭けた争いとなるセントウルステークスは、これまでのサマースプリントシリーズとは色合いが異なる鞍。
その質が高くなるのが当然といった中、支持を集めそうなのがアグリ。
なるほど、盤石のレース運びだった阪急杯があるし、7着だった高松宮記念は不向きな馬場にあっても積極果敢と実力を証し立てた。香港遠征での経験値アップも見込んで良い。
しかし、やはり落差のあるラップバランスよりフラットに流れる1400mが理想ではないか。まして、最低でも1分07秒台前半の決着が濃厚となると未知の領域で、そこに一抹の不安を感じる。
生粋のスプリンターということならビッグシーザー。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。