秋華賞に間に合わせるべく、新興勢力とオークス組の顔合わせとなったローズステークス。
二冠馬リバティアイランド以外は横一線の世代だけに、新星誕生の期待に応えそうなグループには注目が。
その典型がブレイディヴェーグ。
2月の初勝利を含め、連勝はいずれも骨折明けで、脚元と相談しつつの仕上げ。にも関わらず、前走などは1分57秒台突入と目を剥くような強さだったのだ。
それに比べれば、美浦での本格的な始動でいきなりの5F65.1秒があって、その時点でも伸びやかな動き。そして、栗東入りしての併せ2本で11秒台連発となれば上積みしかない。初になる右回り、2000m以上での真価発揮といった点には目を瞑る。
関東馬で同じように関西入りして調整を進めてきたのがラファドゥラ。
小島茂厩舎らしいプランの立て方で、直前の長距離輸送を避けられたのが何より。加えて、先行した2頭を追走するパターンで終えた直前が長目追いからの1F11秒台。つまり、連勝中のここ2戦が控え目だったのとは対照的なわけ。
今回のリフレッシュが進化を促したことに他ならぬ上に、不向きな小回りでさえ脚力の違いを見せつけた前走があるのだ。外回りでの破壊力増しが見えている。
オークス組での最右翼がラヴェルであるのは論を俟たぬ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。