今週のアルゼンチン共和国杯は、立ち位置があやふやな長丁場のハンデ戦。
何故なら、同じ舞台になる春の目黒記念が参考になりそうなところ、意外にも直結する傾向になく、層の薄い当カテゴリーといった点で容易く着順が入れ替わるからだ。
したがって、叩き2走目ではあってもヒートオンビートに飛びつくわけにはいかないわけ。
確かに、狭い処を割って出た瞬発力を当距離で発揮できた今年の目黒記念は鮮やかで、この距離に対する適性は表れている。その一方、レースの上がりが34.5秒の決め手比べは特殊な流れであり、内で脚を温存したレーンの腕に拠る面を否定できぬ。
加えて、余りにも淡泊だった前走があった上に、その前走時同様の調整パターン。スムーズさを欠いたとはいえ、突き抜けるまでに至らなかった昨年からの2キロ増を含めると、押さえの評価で十分なのでは。
その目黒記念をベースにすると、ディアスティマにも疑いを挟みたくなる。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。