先週の京都に続き、1着馬にフェブラリーステークスの優先権が与えられる前哨戦が、府中開幕週のメインとなる根岸ステークス。
とはいえ、オーラスを飾るgⅠ自体が、サウジやドバイに流れるグループもあって手薄になりがち。したがって、トライアルと位置づけられるこのレースに関しても、ハードルを下げて考えざるを得ぬ。つまり、勢いだけでも突破できるわけで、伸び盛りの明け4歳に注目が集まる。
その最たるが、4連勝中のサンライズフレイム。
当距離に転じてからの快進撃で、抜群の決め手を生かすには格好に。実際、連勝の端緒となった4走前の1.23.7秒からして規格外だった上に、秋からはコースロスなどに斟酌しない、大外を追い上げる競馬でも結局は力で捻じ伏せてきた。
加えて、ラスト2本が一杯追いでの坂路51秒台連発と鍛錬に余念なしといった点でもとどまるところ知らぬ。
ただし、道中でスムーズさを欠いてレースにならなかったとはいえ、2戦目に走った東京で左回りの甘いコーナリングが垣間見えた。それがあくまでもマイルだったことから、杞憂に終わることもあろうが、盤石とまでは言えない。
そこでの勝ち馬パライバトルマリンが理屈の上では主役に躍り出て良い。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。