昨年のドウデュースを始め、ここから更なる高みを見据える馬にとっては格好の鞍になる京都記念は、目が離せない一戦。
その傾向に当て嵌まるのが、ベラジオオペラであることは論を俟たない。
最後は首の上げ下げと際どかったのがチャレンジカップ。瑕疵のないレース運びだった上に、2着馬は古豪といった形容がピタリの実績馬ボッケリーニだったし、自身には夏負けが尾を引いた経緯が。それ故、最後の3週で漸く間に合わせたような過程で、成長分とはいえ+20キロがビハインドにならぬわけがなかった。
対して、今回は同じ3頭併せの繰り返しでも時計を抑えつつとゆとりのある仕上げ。何より、ダービーでの僅差4着が示す通り、2000m以上でユッタリと運べるのであれば、息の長い末脚が一層強力になること必至。主役の座は譲れない。
ライバルはプラダリア。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。