ホープフルステークス3着から若駒ステークスで大外一気を決めたサンライズジパングの回避があって、11頭予定になった弥生賞ディープインパクト記念だが、それでもレベルに揺ぎなし。
しかも、勝ちっぷりだけでなく時計の裏づけをも持つ馬が格下の中にすらいるほどなのだ。皐月賞トライアルに相応しい一戦だということ。
その中、1番人気が予想されるのがシンエンペラー。
血統背景共々、世代トップを窺う位置にいるのは間違いない。
何より、出負けした京都2歳ステークスではキャリア2戦目にして馬群を捌く幅の広さを見せた上に、正攻法で運んだホープフルステークスでは、ほぼ勝利を手中に収めながら最後の最後で出し抜けを食った形と底を見せておらず、それが当舞台への適性を物語ってもいる。
けれども、レースのアヤといった要素があったにしろ、牝馬に先んじられた事実は事実として認めなければならない。
対する関東勢は粒揃いで、下馬評を覆したとしても全く驚けない。その最たるがトロヴァトーレ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。