掴み処のないGⅠとして名高い高松宮記念は、今年もその例に漏れず、混戦模様。
その中、押し出されるような人気はナムラクレアということになろう。
昨年と異なり、前哨戦に選んだのは京都牝馬ステークスで、ハンデ戦のシルクロードステークスを嫌った結果。そこではゴール前で伸び負けしての惜敗だったが、これこそ純然たるスプリンター故で、上々のスタートを切ったことに他ならぬし、通常と異なりコース追い主体と背水の陣。
もっとも、GⅠでは詰めの甘さがつき纏うタイプといったイメージを一掃するまでには至らぬ。
となると、昨年の結果をそのまま反映させることもないのでは。つまり、完全に軌道に乗ったトウシンマカオを重視したとて矛盾はないわけ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。