NHKマイルカップは、文字通り雌雄を決する一戦との見方が大筋。
まず、ジャンタルマンタルの実力には折り紙がついている。
類稀なセンスを前面に押し出したレース運びでの3連勝が2歳時で、朝日杯フューチュリティステークスでは頂点を極めた。
3歳を迎えての2戦で勝ち切れなかったことは事実でも、皐月賞などはレコード決着を生む厳しい流れの中、早目先頭で最後の最後に甘くなっただけ。そこにマイラーとしての資質を感じて良いし、既にデイリー杯2歳ステークス~朝日杯フューチュリティステークスの2戦でそれを十分に証明しているのだから、信頼度は高い。
ただし、今回はキャリア初の中2週で、追い切りの坂路56.7秒が示す通り、ピークだった前走をどう維持するかが主眼。隙が生じるとすればその一点。
一方、上昇度ということならアスコリピチェーノに一日の長がある。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。