例年より小粒な印象は否めない今年のヴィクトリアマイル。
となれば、ナミュールが優位に立つのは火を見るよりも明らか。
何故なら、初ＧⅠゲットが牡馬の一線級を向こうに回した昨秋のマイルチャンピオンシップだから。つまり、向正面で挟まれるアクシデントゆえ、消耗して７着に終わった昨年の当レース、その直後の安田記念とは別馬だということ。
現に、暮れと今春の海外遠征では日本馬最先着だったし、ドバイなどは首の上げ下げといったレベルにまで達したのだ。ひ弱だった３歳春までと異なり、完全に実が入った段階に。栗東入り後は２本に過ぎぬが、使う以上はプラン通りと受け取るべき。
これに迫るのがマスクトディーヴァ。
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柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『１馬』在籍時には、 「馬に乗れる＆話せるトラックマン」として名を馳せる。 ３０年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。
