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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2014年12月11日(木)更新

前走のみで見限ってはいけないスマートP

ブエナビスタを始め、1勝馬でも結果を出せる阪神JF、水曜想定段階で10分の6が出走に漕ぎつけることができるそのカテゴリー。美浦からは3頭で朝一番のポリがロッカフラベイビー。が、鹿戸流の軽目とはいっても15~15に毛の生えた程度の5F74秒9では…。相変わらず走りにはセンスを感じるものの、成長段階といった造りからも荷が重い

ゲート難に泣かされているアンブリカルはウッドでの単走。1度目のハローが入る直前に馬なりで5F69秒8。楽走だったからラストの13秒1は気にならぬし、脚捌きもキビキビ。しかし、毛ヅヤが冴えない点で大きな上積みは見られぬ。1勝馬の中ではカボスチャン。小柄だが中間からシッカリと馬を攻めているし、最終追いでも古馬を2馬身追走しての道中ながら1F12秒4で脚色優勢。切れを身上とするだけに1F短縮も好材料

馬が閑散とした時間帯に正面から登場したのがココロノアイ。6F追いを敢行した1週前の時点で仕上がっていたから、直前は微調整程度。5Fを過ぎても17秒台とセーブしてスパートは正味ラストだけ。それでも持ったままで12秒5と弾けた。

問題は少し捌きが硬い点と鞍上が抑えるのに苦労した向正での様子。気性が勝った面をケアーできていないのだ。確かに、半ば引っ掛かっても押し切ったアルテミスSは圧巻。長い直線を乗り切 るだけの底力も示した。けれども、前哨戦とマークがきつくなる本番は別物。長距離輸送がどう影響を与えるのかというデリケートな部分もあっては連下が妥当

となると、スマートプラネット。前走は新潟で快勝した反動も感じられる過程。早目の競馬で馬群に呑み込まれたわけだが、恰好の目標になる展開も綾となったのでは。この中間はウッドに切り替えて渾身の仕上げ。

先週、古馬を追走しながら外にコースを取るハードな調教を難なくクリアーしたし、向正から入ってのしまい重点だった最終追いでも3馬身追走の態勢から一杯に追われると全身を駆使した見事 なフォームでパートナーを寄せつけなかった。相手関係もあって前目の競馬が本来と思われがちだが、デビュー戦のように矯めれば力強い伸びを見せる馬。思い切った戦術変更と上昇度を加味すれば東の一番手に成りあがって不思議ない

西下する他のクチでは、オリオンSのフェデラルホール。先着して当然の相手とはいえ、輸送を控えている身でも一杯に追って内から抜け出した。加えて、先週には1秒以上追走する道中から追い比べを制しての先着と、充実ぶりを存分にアピール。登録があったステイヤーズSに出走したとしても印を回さなければならないと思ったほど。ブリンカー効果でひと皮剥けたとなれば昇級も形だけ

穴狙いに徹するならトーセンアルニカ。上がりや全体の時計が速くなると切れ負けするタイプだから、前2走は適性外の舞台。今回は久々に調整場所をウッドに移して負荷をかけた。しかも、最終追いの単走では外目のコース取りながらラスト12秒8。馬場の荒れた時間帯だけに価値があるし、馬体のハリといった点でもこれまでとは違う。

中山は日曜のカペラSがメイン。が、オール関西というラインナップ。ならば、同じ短距離戦でも芝になる土曜11Rがターゲット。中山替りでのスマートオリオンをまず取り上げる。低調だった北海道シリーズから切り替えての前走も復調を実感させた。唯。京都1200の大外枠でなし崩しに脚を使っては案外な結果にも納得。朝2組目のポリで併せ馬。5F70秒5と目立たぬ時計ながら中1週としては十分。活気に溢れている点にも好感が持てる

ここで面白い馬がもう1頭。サクラゴスペルだ。最後は坂路で4F54秒5だが、リラックスさせる意味では良いと思うし、前週のウッドではビッシリ追えての好時計。さすがに最後はお釣りがなかったものの、負荷をかけられたのは平常心を保てているからこそ。この馬の癖を知り尽くしている横山への乗り替わりは心強い。

堅いところでは日曜・美浦特別のマイネルミラノ。何せ、先週にはOP・クリールカイザーの外に併せてそれを圧する動き。直前の3頭併せでこそ遅れたものの、縦列の最後尾という位置取りだったし、3~4角から他厩の馬が絡んでゴチャついた状況。気の悪さが出ただけで、B着用によって躍進した同馬にとってはありがちなこと。これで印象が悪くなって人気が下がるようなら、むしろ買い

平場戦からは日曜最終Rのナスノアオバ。調整不足だった前走は太目だった上に、ハナを譲る消極策では仕方ない敗戦。脚色に余裕がありながら2秒近く追い切り時計を詰めた今回こそ本物。想定段階では強力な同型不在。タフな中山で特長を生かせるのだから一変を期待して良い

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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