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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2015年01月08日(木)更新

フェアリーS 関東勢からならトーセンラーク

年明け早々に変則日程を迎えて本追い切りが木曜となった今週、メインは5日目のフェアリーS。唯、歴代を振り返って見ても将来に繋がるレースではないし、今年も例外なく小粒。阪神JFで経験を積んだ 関西馬優勢は間違いないところだが、伸び代のある美浦組も侮れる存在ではなくチャンスは十分。まずは、スローながら1分35秒台で決着した赤松賞の上位から。

小柄ながらバネの利いた走りがセールスポイントとなるテンダリーヴォイス。全体の印象としては成長待ちの段階。が、馬体減りを避けた中間でも活気を呈していた。最終追いは1 度目のハロー明けで4Fスタートのしまい重点。4馬身追走の態勢から内へ、終始余裕を感じさせながらもラストは12秒7と実にシャープで態勢は整った。しかし、中山の急坂がプラスになるとは思えぬ体型。

前走で伸びを欠いたカービングパスは2度目のハロー明けにウッドでの3頭併せ。縦列の真ん中に位置したとはいえ、後ろから迫ったOP馬レッドレイヴンを1馬身封じたのは立派。 5F71秒2と時計は遅いが、馬体が合ってからは闘志を見せていたし、ウッドで追えたこと自体が前走以上の負荷。上積みで優っている以上、この2頭に関しては逆転が濃厚。

中山で一変したのがアドマイヤピンク。先着して当然の相手だったが、前肢に力の籠ったフォームが良い。体もはち切れんばかりで好調キープを確信。前走をフロック視するより 、その1分35秒3を評価すべき。それだけ走れば足りる水準。

唯、ここは阪神JF組を重視。そこでは力を出して切っていないトーセンラークが関東では一番手。数字以上に重厚感があるのは、豊かな筋肉を纏っているから。最終調整は単走 だったが、5Fから抜群のスピード感でいきなり14秒台のラップ。その勢いはゴールに向かうにつれ加速。鋭い反応で1F12秒6は圧巻であった。早目の西下が平常心を乱したと思える前走を度外視。アルテミ スSの3着という立ち位置を忘れてはならないし、タフな馬場での実績もあるのなら、初コースになる中山で他との違いを際立たせるのでは。

他の特別でも3歳戦を重視して進めたい。土曜・朱竹賞は混戦で穴狙いが成り立つ。初勝利時より1秒は詰めなくてはならぬビヨンジオールが唸っている。前回時を大幅に上回る5F 66秒6をマークして更に上昇。相手のレベルに対応できる戦法だけに昇級初戦でも。

府中では案外だったマイネルエスパスだが、当時は順調さを欠く過程だったし距離も不向き。コース替りに望みを繋げそうだが、暮れの3頭併せでは粘り一息。直前の単走でこそ力 強い捌きを披露したが、身体能力とは別に気性面に課題が残りそう。押さえ程度か。

人気のないところではリターンストロークが面白い。5F71秒1と時計は目立たぬものの、ラチに触れんばかりの大外で内2頭を3馬身突き放してのフィニッシュ。休養前からのパワ ーUPは明らか。あとはエリーティアラ。水曜にデビュー前の馬と併せ馬で5F55秒8。素質を秘める相手を軽くあしらっての直線だったし。四肢が実に伸びやか。間隔が詰まった ことで稽古は控え目だったが、一叩きの効果は覿面。しかも、OP特別だった前走で差す形をマスター。首位争い必至

日曜・黒竹賞、搭載エンジンNO.1はランディングバース。朝一番の併せ馬でも余力十分のラストで12秒7と素晴らしい動き。唯、スピードに優ったタイプだけに、できれば京都( 月耀、ダート1400)を選択して欲しかった。今のところは三つ巴と思っている。1F13秒8は相手に合わせただけでパワフルな動きが目立つフクノグリュック、気合いをつけられてか らのアクションが迫力満点だったレザンドゥオール、Dコースで5F63秒1と破格の時計をマークしたスプリッツセカンドの中からチョイスするつもり。

新馬からは月曜4R予定のマルターズシャトル。Dコースの3頭併せで前を3馬身先行させての行き出し。その程度では能力差を埋めるべくもなく、内にもぐり込んだ直線では痺れる ような手応え。楽々と5F66秒を切ってデビュー勝ちが見えた。

未勝利は日曜6R。レッドベリンダで仕方がない。初戦は不利があっての惜敗で当時が良くて8分。実戦を使ったことでしなやかさと活力が生まれた。中間はひと追いごとに時計を詰めて直前では5F67秒台でフィニッシュ。3頭併せの真ん中で併入だが他2頭を圧する動きで伸び自体も糸を引くよう

古馬戦での勝負処はまず頌春賞のデルマヌラリヒョン。勝ちに等しい前走内容もさることながら重戦車の如き最終追いは迫力満点。少なくとも1000万下で足踏みする馬体や動きで はない。

あとは初咲賞。中京では出し抜けを食わされた形のウインフェニックスにはリーチがかかる。2度目のハロー明け、格上を追走しながら余裕の手応えで1F12秒3と正しく波に乗って いる現状。が、1F延長で隙が生まれる。それよりもアルバート。遅い時間帯に他8頭の僚馬とともに馬場入りしたが単走。直前だけにしまい重点は納得なのだが、鞍上が促す気配 もないままにゴールに向かうとストライドが尋常でない伸びに。張りつめた馬体と切れ味満点でピークを思わせる。直線の長いコースでは期待ほど弾けない馬だけに中山なら一瞬の鋭さで優位に立てるに違いない。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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