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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2015年02月25日(水)更新

牡馬にヒケを取らぬヌーヴォレコルト

水曜の想定で10頭しかエントリーのない中山記念だが量より質、さすが伝統のレース。

前年3着の58キロから1キロ軽くなるロゴタイプ。ダート路線に色目を使って根岸Sに挑戦したが、あえなく退く。とはいえ、当コラムで指摘した通り、適性のなさが結果に反映されただけで、状態面に問題があったわけではない。気を取り直しての再スタートとなる今回もデキは上々。黒光りする馬体ではち切れんばかりの筋肉を誇る。1週前のウッドでは3頭併せで余裕の先着。道中で一番前にいた3歳はともかく、好調な4歳1000万下を軽くあしらって自身は3F38秒0。

最終追いこそ坂路での54秒7だったがビッシリ追えたのだから悪かろう筈ない。唯、欲を言えば今週もウッドで追って欲しかった。直前がこのパターンだったのは、あまりにも動かなかったマイルCSと同じ。最後に負荷をかけなかった点で少し割り引きたい

3歳時は全て牝馬相手だったヌーヴォレコルトにとっては試金石。が、ひと回り大きくなった体で美浦に帰厩。腹目が少々薄かった昨秋より全体的に厚みが出た。勿論、切れのある動きは相変わらずで先週の水曜には長目からの3頭併せ。先頭との差が3F地点でも2秒あったのに、内を掬った直線では物凄い伸び。併入にまで持ち込んだ。気品を漂わせた上にパワーUPさえ認められる現状。単走で控え目だった直前でさえ外を通っての5F67秒9で脚色にも余裕があったのだ。エ女王杯で僅差だったラキシスが牡馬に対してヒケを取らなかったのだ。紅一点という要素を気に病む必要はない

昨年の皐月賞馬イスラボニータはここから始動。2週前から急激にピッチを上げたように過程を問えばパーフェクトではない。けれども、5Fで3秒近く追走した先週、1馬身遅れというより、前との差が開き過ぎて追いつけなかったというのが実態。むしろ、雨に祟られたウッドで5F67秒0なら貫禄を示したと言えよう。最終追いでは、同じOP馬を測ったように捕えて1馬身先着、ラストも12秒3の鋭さでゴール板を馬が承知しているかの如く。初の中山だった皐月賞でさえ危なげない勝利だったのだ。2度目のコースとなる今回、多少太目が残っても首位争いは最低限のノルマ

3強に割って入る可能性を残すのがマイネルフロスト。使うごとに馬体が洗練されているからだ。ハードに追った先週も迫力満点だったし、しまい重点のイメージで追い切った直前でも大きなストライドで楽に先着と上昇著しい。

西の阪急杯、関東馬の出番はないから土曜のアーリントンCに少し触れておく。底知れぬナリタスターワンに主役の座を与えたいが、ナイトフォックスを足りないとは決めつけられぬ。確かに、年明けの中山ではキャリア1戦のヤングマンパワーの末脚の方が目立った。しかも、こちらの最終追いは古馬1600万下との追い比べで1馬身先んじたほど。唯、脚が一瞬しかないタイプで阪神は?対して、プラン通りの追い切りで1F12秒5とシャープだったジュニアC勝ち馬はパワフルで馬体にも幅がある。波に乗る大竹厩舎の刺客、制御しにくい面はあっても気分良く走らせることができれば通用する

土曜・中山メインはダートのOP特別。イッシンドウタイに被りそうな様相だが、経験を重ねて強くなったというより、立ち回りの上手さに磨きをかけたというのが正直な処。

テンから飛ばしたい馬がいるし、早目に仕掛ける関西馬の存在がフィールザスマートの追い風になるのでは。朝の6組目で走り易い馬場だったとはいえ、持ったままでの5F66秒7~1F12秒5と鋭さ満点。ひと皮剥けたとして過言ではない

中山の他では3歳戦に注目。土曜の水仙賞は2000の持ち時計が優秀なカカドゥが支持を集めよう。実際、5F71秒1でも動きはシャープ。が、中旬を境に少しピッチを落とした過程で最後まで馬を追い込めていないのが気懸かり。 ならば、スケールを感じさせるマッサビエル。新馬では、落馬寸前の不利があって普通ならそこで完結していた筈。だから、2分5秒2の遅い時計も気にならぬ。まして、一叩きの効果で一段と引き締まった体。最終追いはビッシリ併せての5F67秒4で、闘争心剥きだしの1馬身先着。ポリに切り替えてシャープさが増したポトマックリバー、角張った印象が消えた点に好感が持てる。これがライバル。

平場戦ではまず日曜2RのムーンレンジャーはDコースでの3頭併せ。先着して当然の内2頭だったとはいえ、ラスト1Fだけで1秒以上置き去りにした伸びが圧巻。無駄肉が多かったデビュー戦でさえ、早目に先頭に立つきつい競馬でも1分57秒0。当時よりもメリハイのある体つきになったのだから2秒近くは詰めるに違いない。

芝1200の3歳500万下は1F12秒5と期待通りの伸び脚を披露したアポロノシンザンが有力。が、一瞬の速さより持続力がアピールポイントだけに府中の成績を全面的に信頼するのはどうか?ここは右回りに替ってマイネルエスパス。追い切りでは4Fから抜群のスピード感。また、直線では自らハミを取って推進と口向きの悪さも矯正されつつある。この段階での条件替りを狙わぬ手はない

同じく条件替りということなら(土曜8R)でオンタケハート。暮れの中京以来となるが乗り込み入念で態勢は整う。加えて、力が籠った走りながら前肢が伸び切らないだけに、今まで芝を選択していたことが同馬の能力を封印していたわけ。デビューを飾ったのが中山ダート1200、原点に戻っての再発進となる

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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