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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2015年04月02日(木)更新

明け4歳が優位に立ちそうなダービー卿CT

イスラボニータが回避した大阪杯だが、仮に出走となっても前走で目立った歩様の硬さが劇的なまでに解消するとは思えなかったし、別定57キロのキズナに太刀打ちできたかは疑問。ではスピルバーグか?直前こそ軽めだったが、先週には坂路52秒9の好時計。今回、目の当りにしたのはモヤの切れ目で一瞬だけ窺えた芝コースだけというのだから詳細は述べられぬ。が、言い訳をできないだけの過程を踏んでいるのは確か。

根岸Sの成績を塗りつぶせば今季に入ってのスランプ脱出を実感できるロゴタイプは最終追いだけウッド。しかし、2度目のハロー明けでラッシュの最中にも関わらず、黒光りのする馬体を躍動させての1Fは12秒1で上がりに至っては37秒5。内目を選んで速い時計を出す田中剛厩舎とはいえ、余力十分で弾むような捌きでの好タイムだけに高評価を与えるのが当然。キズナと同じ斤量で前目に位置できる有利さを生かせるデキ。荒れた部分がカバーされることになる、今週からのBコースへの移行があれば大勢を覆して不思議ない

西下する馬の中では触れておかねばならぬ1頭が日曜・阪神10Rのマリオーロ。今後に繋がる3歳OP戦で格上挑戦となるわけだが、暮れから年明けの中山マイルでコンスタントに1分35秒台を叩き出せているし、ハイレベルなジュニアCでは紙一重。前走でも蛯名の判断ミスさえなければ突き抜けていたから、実質は2勝馬。

2週連続の6F追いで鍛錬に余念はないし、輸送を控えた直前でも3頭併せで余裕綽々で、一層洗練された馬体から繰り出されるフォームが印象的。デビュー戦では、ナリタスターワンの後塵を拝したものの、当時からのパワーUPは歴然で逆転の目はある

中山の重賞は難解極まりないダービー卿CT。まずは水曜に追い切りを終えたグループから。

馬券対象となったのがNHKマイル以来だったのが前走のインパルスヒーロー。ウッドでハードに追えた効果が覿面となったし、この中間も手を緩めるシーンがなかったから状態面は文句なし。唯、最高のレース運びだった東風Sでも上位2頭に屈する形で斤量据え置きでは…。逆に、そこでは惜敗だったシャイニープリンスは今がピークを思わせるデキ。追走の形でも外に進路を取っての3馬身先着は圧巻で研ぎ澄まされた馬体が素晴らしい。脚の使い処が限られるタイプだけにタイトル奪取には中山しかない

クラリティシチーははち切れんばかりの馬体で厚みもあるから風格さえ漂わせる。字面は単走だが、前を行く他厩舎2頭と絡む形の直線で、実質は5Fで2秒近く先行した馬と併入だから極めてハード。にも関わらずラスト100で再び加速しての1F12秒2だから凄い。中山マイルがピンポントと思える前哨戦から今回も首位争い必至

3頭併せの最内で伸びやかな身のこなしだったアーデント、7歳ながら回転の速いフットワークで駆け抜けたコスモソーンパークも好調間違いなし。けれども、あくまでもOP特別レベルといった気がする。稽古だけなら水曜のウッド全体でも一、二を争うほどなのがウインマーレライ。2週続けての3頭併せで抜きん出た動きを披露したからだ。唯、これも理想はローカル。先のクラリティCを負かしたことは忘れて良い。

となると、目玉はやはりモーリス。前走後は単走で軽めに終始。木曜となった最終追いだけが併せ馬。5Fスタートで16秒7の入り、500万下の牝馬を2馬身追走する形から直線へ。結果、半馬身遅れだったがセーブしての1F12秒6で身のこなしが実に柔らかい。馬にストレスを与えない気配りでの調整で大きな上積みこそないものの、ダイナミックな動きに翳りはない。55キロと分の良いハンデもフォローになっているから3連勝に向けて視界は良好。いずれにせよ、明け4歳で主役の座を争いことになりそう。

中山の他ではまず土曜・山吹賞。追い切り以前に狙っていたのはエニグマバリエート。手前変換がスムーズな右回りだからだ。しかし、ラップが楽だったわりに1F13秒1と反応が物足りぬ分、評価を下げたい。それなら3頭併せの真ん中でしぶとさを発揮したミュゼダルタニアンか。唯、性能の違いを見せつけたグレーターロンドンの魅力には抗えぬ。

1週前までに負荷をかけたから最終調整は感触を確かめる程度。が、鞍上が合図を送るやいなや、弾けるように伸びたラストが圧巻。500万下で足踏みする器でないと再認識。

その直後の土曜10Rは混戦の1000万下。長距離だけに紛れが多い上に、同条件の前走2着、ディスキーダンスの動きが物足りなかった。3歳未勝利にアオられたのであれば懸念が生まれて当然。となると、ウッド5F66秒1でも余裕のあったヨッヘイの進境ぶりを買いたくなる。あとはラスト12秒2と鋭く伸びたレオニーズもこれからが旬。

土曜・最終Rの500万下ではエムエムアリオーンが人気。実際、稽古量も足りているし、動きも豪快。唯、気で走るタイプで昨夏の福島でも同様の仕上がり。ピークだった時期をイメージするのは危険。それよりはホスト。単走で平凡な時計だが、シルエットが洗練されて軽やかさが増した。成長度で他を上回っているのは明らか。

最後の3歳未勝利戦から。日曜5Rの牝馬戦ではレッドベリンダにリーチがかかっている。明白な相手弱化があるからだ。直前の3頭併せの中身も濃厚。唯、どうも細く映る点が気懸かり。ここは大穴狙いでビヨンドザワルツ。1週前のポリから急激に良化した挙句、最後のウッドでは最後尾から一杯に追っての併入で、能力なしには不可能な内容。昨秋・福島では仕上がり途上での大敗だっただけに度外視できる。一本芯が通った状態今回を実質のデビューと見做すべき。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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