協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 柴田卓哉:美浦追い切りレポート
  4. 昨年からの上積みはかなり フェイムゲーム

競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2015年04月30日(木)更新

昨年からの上積みはかなり フェイムゲーム

ウッドでの単走で5F67秒0をマークしたフェノーメノの回避で一気にテンションが下がってしまった天皇賞。確かに、前年で惜しい3着だったホッコーブレーヴの参戦は頼もしく映る。Dコースでの併せ馬で負荷をかけた1週前から直前のポリというのは青写真通りだし、柔軟性溢れるフォームでの3F37秒9もさすが。唯、幾分体が立派に見える点で、ピーク時ほど研ぎ澄まされているという印象は受けないし、脚の使い処が難しいタイプで鞍上が替るのはマイナスではないか。

2度目のハロー明けにクリールカイザーはパワフルなフォームで駆け抜けた。1F13秒2は相手に合わせた併入ということがあったし、輸送を控えているのであれば十分。しかし、日経賞時でも唸っていたのに結果を得られなかった。新旧交代が遅々として進まぬカテゴリーでも一線級相手では分が悪い。そうなると、フェイムゲームに期待するしかなさそう。

昨年は発展途上の段階ながら大崩れなく6着。しかも、流れに乗れたとは言えないレースで、だ。馬体重こそデビュー時から変わらないが、必要部位に厚みが出て力感溢れるフォームに。また、先週の重いウッドでもゴールまでフォームが安定していた上に、1馬身遅れとはいえ宗像厩舎では珍しい3頭併せを敢行と馬を追い込む渾身の仕上げ。ステイヤーとして完成した感があるから、高速馬場の今の京都がネックだが、下馬評を覆すだけの下地はある

ダービーが間近という実感を与える青葉賞は府中メイン。唯、注目馬が坂路に偏っているだけに食指が動かぬ。連勝後に一息入れてここ目標というのが明らかなヴェラヴァルスターは、3頭併せの最内で遅れた。確かに、追走の分は考慮すべきだし、馬場の荒れだした時間帯でもあった。しかし、追われてからの反応が鈍く内目での1F13秒0は重目が残る故と判断できる。

好馬体を誇るカカドゥは力強い身のこなしで5F69秒2。時計が平凡なのは微調整程度の最終追いで十分と断言できるほどのメニューを積んできたから。唯、持ち時計が語るように2000がベストか。

上昇一途なのがレッドライジェル。父譲りの決め手を発揮できるようになったのは、経験値UPと走り自体が洗練されてきた故。今回、5F追いで追走する形ながら外に進路を取る濃密な内容で、測ったように1馬身先着。外目が時計を要す今週のウッドで余裕綽々の5F69秒5だから立派。短い直線で鋭さを生かすタイプだがマークは必要

以上のようにコース追いが一長一短となればスケールといった点でブラックバゴ(坂路54秒8)を中心に据えるのが妥当か。

今週からスタートする春・新潟にも触れておこう。メインの谷川岳SはマイルのOP特別。除外で出走が延びたサトノギャラントの乗り込み量は豊富で3頭併せの最外で豪快な動きを披露。唯、相手が弱化したとは断言できないし、自身の成長も止まった印象。となると、開幕週の高速馬場でアルバタックスダンスアミーガという昨夏・五頭連峰特別組が浮上しそう。それに対抗するのがスランプ脱出を実感できるインパルスヒーローという構図か。

以前ほど長く脚を使えないから外回りはどうかとも思うが、左回りに実績のある分、上積みは確かだし、3頭併せでの1馬身遅れとはいえ、2番手の馬から1秒6離れた位置からの追い上げで5F66秒4なら評価できる。問題はテン乗りになる川島が御せるかどうか。

同様に混戦になりそうなのが土曜・ゆきつばき賞。確実に脚を使えるデュアルメジャーに順番が巡ってきたように映る。3頭併せの外で遅れたとはいえ、相手はいずれもOPで不安を感じる必要はない。が、戦法が限られるだけに内目有利が予想される状況では差し届かぬシーンも。

好調キープは前回も当コラムで推奨したエリーティアラ。唯、それで2着やっとという結果では…。それならば、ハイラップが示す通り抜群のスピード感だったトロピカルガーデン。ここ2走はゲートで安目を打っただけ。軽快な捌きでフラットなコースに替るのは大きなプラスだし、実際に新潟での勝ち鞍もある。

大穴ならバリアーモ。ウッドでハードに追われたのが再三再四。重い馬場でもラストまでフォームを乱さぬから身体能力は高い。しかも、右回りのウッドではコーナーでハミに反抗する素振り。胴の詰まった体型で距離が限定される典型的なスプリンターがデビューを飾った新潟に戻るのだから狙い目十分。

平場戦からが府中の土曜8RをピックUP。チョコレートパインだ。ここ出走のイントロダクションには昨秋から2度負けているが当時とはデキが一変。4Fからとしまい重点だったが柔らかな身のこなしで本来の弾むようなフットワークだったのだ。デリケートなタイプで少しでも気を緩めると脚をなし崩しに使ってしまうからスプリンターに近い特性。従って1F短縮でフルに能力を発揮できるのではないか。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line