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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2015年06月04日(木)更新

万全のデキで臨める堀厩舎の2騎

GⅠシリーズの掉尾を飾る安田記念だが、関東では堀厩舎の2騎が先週に続いてタイトル奪取が成るか?といったところ。しかも、水曜のコース追いはサクラゴスペル1頭。京王杯で久々の重賞勝ちを果たして衰え知らずをアピール。テンションを上げまいとするポリ4F52秒7のしまい重点だったが、馬体は若々しいし豪快な身のこなし。唯、重い坂路でビッシリ追った前回が目一杯だったろうし、前半3F36秒0のスローに助けられてラストでひと脚使えただけ。好調キープといっても一昨年ほどの勢いはない。

ヴィクトリアMでは波乱を演出したケイアイエレガントは坂路での55秒3。一頓挫があっても1分31秒9での惜敗だったから侮れはしないものの、エアポケットに潜り込んでのノープレッシャーが2度続くかは疑問。調子以前の問題となりそう。

カラリと晴れた木曜、馬場が開いて30分も満たないうちにDコースに姿を現したGⅠゼッケン着用の2頭。軽いキャンターを経てウッドへ。

これまで2週にわたってリアルインパクト先行、モーリスが追走して内というパターンだったが、最終調整でもそれを踏襲。勿論、既に実戦仕様になっているから、この厩舎定番のしまい重点。

向正からウッド入りして5Fの入りは互いに19秒に近いラップ。リラックスした走りで進んだ道中から直線に入ると両馬とも風格を感じさせる動き。最後までセーブしたモーリスだが、1F12秒3。その数字以上にバネを利かせた身のこなしが印象的で、本物になったと実感。半馬身遅れだったが、少しでも手綱を緩めればどこまで弾けるか分からぬ勢い。少なくとも、3歳冬にミッキーアイルに敗れたことは忘れるべき。

先行して先着だったリアルIは4F53秒6。こちらは1F過ぎから少し気合いをつけたが、脚色としては馬なりに近い。伸びやかなフットワークで体の線が滑らかな点でも7歳という年齢を微塵も感じさせぬ。一時期のスランプを脱したどころか、一層洗練された印象さえ受けるのなら、海外遠征の反動を気にかける必要はないし、4年前の再現を見込んでさえ良い。

今週の特徴は新たなクラス編成がスタートするという点。無論、降級4歳には恩恵がある。また、この開催で世代間の強弱について目安をつけられるのだから夏から秋に向けて重要なシリーズと位置づけられる。

クラスが下がって断然有利となるといえば萩原厩舎の2頭。一番手は日曜・三浦特別のサトノアルバトロス。2馬身遅れとはいえ、道中の追走分を考慮すれば劣った内容ではないし、6F追い敢行での余力残し。この馬の場合、ストレスを与えぬ状態で実戦を迎えるのがベストで2走前の快勝時も5F71秒を超える時計。むしろ、当時よりフォームがダイナミックになって動きの質自体はUP。右回りでは二束三文で、準OPだったとしても府中マイルなら底を見せていない。

2度後塵を拝したジャッカスパークの存在が気になるものの、こちらは少し動きが重くて一叩き欲しい段階。それよりも前走の1分36秒9でひと皮向けたと実感させるメガオパールカフェの方が脅威。ポリで格上を追走しての併入、3F37秒6を楽にマークしてみせたように勢いは天井知らず。

土曜8Rのアールプロセスも態勢万全。元々、中距離では手応えほど弾けなかったから今回は条件が好転。実際、3歳春にはOP特別で好走、マイルの持ち時計には価値があるのだ。

1週前のDコースではビッシリ追っての先着で5F66秒4。厚みのある体が魅力的だし、道中のギアチェンジも実にスムーズ。太目感なく仕上がっているからこその機敏性。

上の世代に混じる3歳には斤量面でのアドバンテージがあるのも特徴。それを生かせそうな馬をピックUP。土曜12Rの調教注目馬は追い切りタイムだけ見ればホクラニミサ。長休明けの前走でさえ見せ場十分だったし、掛かる面があったとはいえウッド5F64秒7は凄い。が、3歳マンゴジェリーの迫力には劣る。4頭縦列の最後尾で進んだ道中から直線では大外に進路を取ると一完歩ごとにストライドに力がこもって内3頭を3馬身置き去りにしてのフィニッシュ。首を低くして推進する様は以前に見られなかったほどだから進境著しい。抽選除外だった先週を上回る5F66秒0と時計面でも文句なし。

最後に今週からスタートする新馬戦から。土曜5Rではアドマイヤモラールが支持を集めそう。確かに、OP・マーブルカテドラルを追走しながら併入に持ち込んだ1週前が凄いし、直前の3頭併せでも他を圧した。唯、身体能力は認めるものの、気性面に不安が残る。それならルキナ。当然、人気とのバランスを考えての推奨だが、芝コースでは鋭い反応で1F11秒5で、それも経験馬を相手に余裕の先着。直前はゲートのみだが既にシェイプUPされた体つき。先々はともかく、2歳の早い時期ならトントン拍子で進みそうなタイプ。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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