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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2015年06月25日(木)更新

少し評価を下げたい宝塚のヌーヴォR

上半期のファイナルイベントとなる宝塚記念には美浦で追い切った馬が2頭エントリー。2走前、GⅠ実績のある牡馬を負かしたヌーヴォレコルトには特に注目が集まった。

ヴィクトリアMからの過程は全て単走。外厩先で十分なメニューをこなせたこと、テンションを必要以上に上げない点に留意した調整ぶりと言えよう。確かに、ここ2週のウッドは力の要るコンディション。17日に6Fから15秒3で入って81秒6の好時計をマークと字面では文句なし。

唯、直線に入ると本来の伸びやかなフォームが影をひそめた感じ。1F13秒3がその証左。勿論、直前は感触を確かめる程度で軽やかだったから、5F70秒4でも納得できるのだが、少々馬体が薄く映ってのしまい重点だっただけに、昨秋の勢いや中山記念時に比べると不満が残った。

牝馬GⅠでの不振を距離適性と決めつければ、本番に向けての負荷をかけた叩き台と見做すことができるし、能力も十分。しかし、成長著しい他の牝馬が臨んでくるとなると分が悪くなる。特に、エリザベスでのラキシスとの差を埋めがたくなっているのでは。当時は2キロ貰っていたのに今回は同斤ということもある。押さえ程度の評価が妥当か

天皇賞では大健闘だったネオブラックダイヤは芝コース。半マイルから行き脚がついて先行する馬の内にもぐり込むと痺れるような手応えでのラスト11秒7。鹿戸厩舎にしてはハードな部類だったし、相手は能力がある上にトップフォームに近づきつつあるメドウヒルズ(土曜10R予定)だったのだから価値◎。けれども、OP入りしてからは辛うじて出番があるのは長距離戦。今回は状態以前の問題でノーマークに。

心はローカルへ、といった雰囲気が漂うのが今週。まして、日曜メインは手薄なOP特別である。となると、牝馬GⅠでの激走で株を上げたミナレットに飛びつきたくなるのも道理。異様なまでに追い切り頭数が多かった水曜・ウッドのトリを務める併せ馬で4Fからのしまい重点。先着して当然の相手とはいえ、3頭縦列の態勢から外に進路を取って余裕の先着。シャープな捌きで好調は間違いない。が、ヴィクトリアMの1400通過が1分19秒7という数字だけを持ち出しての中心視はどうか?。それによってマークがタイトになるのは想像に難くない。現に、安田記念に臨んだケイアイEが勝負に関われなかったではないか。

それならばインパルスヒーロー。復帰後の3走でスランプ脱出を実感。今回の3頭併せでも先頭との差が1秒9と大きく開いた5Fからのスタートだったにも関わらず、直線では内から豪快な伸びを見せての先着、鞍上のアクションに呼応したフォームで上昇著しい。しかし、同じ左回りだったが特殊な流れだった谷川岳Sは能力が反映されているとは言えぬ。紛れが多くなりそうなメンバー構成でもあり、自信を持っての◎とまではいかない。

煮え切らない芝よりはダートにスポットを当てる。土曜・夏至Sは降級のアンズチャンが人気を集めよう。唯、戦法が限られている上に、雨予報となると間に合わないシーンも。

前目の馬で捨て切れないのがプラントハンター。今回の追い切りは2歳が相手で先行する態勢から1秒の遅れ。しかし、これは状態というより気性。馬体のハリ上々で見た目は◎。つまり、逃げなくては二束三文ということ。今週の体たらくぶりで馬混みを避ける競馬しかないと厩舎が把握すればハナを切っての一変さえ。

長目から追って揺るぎないフォームで駆け抜けたトーセンラークも本命候補。GⅠでは出番がなかったがあくまでも芝。全身に力がこもった身のこなしで決してバテぬ特性を生かすには格好の条件。斤量面の恩恵を加味しての大駆けを見込む

先週の当欄でも推奨したアキトフォルテを再び取り上げる(日曜12R)。1週延ばしての臨戦だけに、実質の追い切りは17日の4F53秒6。その時点でも引き締まった体でのアクションが目を惹いていた。念を押すように直前でも併せ馬を消化してラストは12秒7で力強い伸び。砂を被るような競馬を避ければ、枠によってはコースロスが生じる。それでも上昇曲線が急な現状と元値があれば軽く突破

他では土曜9Rのモンドクラッセ。実質勝ちに等しい前走が1分36秒3とブランクの影響は皆無であった。今回は1秒詰めても5F70秒7と平凡だったが、外ラチに触れんばかりのコース取りだったし、馬場が荒れ出した時間帯。準OPは確実と思わせる馬体の良さとパワフルなフォームで二走ボケの心配はない。単なる通過点

唯、狙うならクラシコ。堀厩舎の直前というわりにはラストで気合いをつけたし、それに応えてトモが深く入るフォームへとギアチェンジ。初ダートで砂を被るようなシーンになると若さが露呈してしまうリスクはある。しかし、砂適性を十分に感じさせる点で一発狙いならこちらか

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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