協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 美浦追い切りレポート
  4. 実績より調子の夏 福島は穴馬の宝庫
  5. RSSフィード ツイッター YouTube はてなブックマーク

競馬コラム

美浦追い切りレポート

2015年07月17日(金)更新

実績より調子の夏 福島は穴馬の宝庫

追い切るには困難なほど荒れていた坂路の改修が突貫で行われた為、ウッドは例年の雰囲気に戻った。反面、注目していた馬の最終調整を目の当りにできなかったというデメリットも。中京・ジュライSのベルゲンクライとサウンドトゥルーなどは、最後までチェックしたかったタイプ。今回の当欄では割愛せざるを得ない。

従って、他場に色目を使わずにひたすら福島。日曜メインのOP特別から。

夏場のローカルでハンデ戦ということなら、実績に偏ることなく予想を組み立てられる。一見、先行有利に映る福島だが、3週目を迎えるのであれば外差しが決まって不思議ない。となると、向正出しで単走だったカハラビスティーにとっては少々辛いか。外ラチ沿いで1F12秒6と字面は良かったものの、実質2本で筋肉が落ちた体つきということでもマイナス。同じように前目で勝負する中からというのなら、コウヨウアレスの方が上。

稽古不足だった前走は度外視できるし、帰厩後1本目の1週前にはしまい重点ながらストライドが伸びていた。単走だった直前はギアUPした3F手前から抜群のスピード感。そして、脚色の乱れが微塵もないラストは13秒2。余裕のある動きで本調子に近づく

人気にもなるショウナンアチーヴの好調は間違いないところ。4分処とはいえ、馬場の荒れた時間帯での3F37秒4はさすが。直線で鞍上のアクションに存分に応えた形での1Fも上々の伸び。今春の1200で振るわなかったといっても今回の相手より上のランクに混じったからと、敗因は明確。唯、器用さに欠ける分、小回りはどうか?

最大の惑星は3歳とみている。ペイシャオブローだ。間隔が開いたわりに引き締まった体で戻ってきたし、以前よりトモが充実してメリハリがついた。ウッドでは全て単走だが、きついラップを踏んでも動ずる気配がないまま最後まで踏ん張れたように、濃厚なメニューが血肉となっている。昨秋、当コースでのレコードは前崩れに乗じた上でのこと。唯、パワーUPが明らかな現状での51キロなら大駆けも十分

土曜メインは準OPのダート戦で再昇級になる4歳2頭が優位に立つ。中1週になるロワジャルダンは単走で5F70秒5。セーブ気味の内容だが、歩様が硬いのは体質という他はなく、良い意味での平行線を保っている。唯、派手に見えた前走でもG前では伏兵に詰め寄られているように、小回りにおける道中の負担が大きいのは確か。それならばクライスマイル。追い切りは改装なった坂路で53秒4だったが、1週前のウッドでは伸びやかなフォームで駆け抜けた。つまり、府中での横綱相撲は本物で、コーナーのきつい新潟・レパードSでの連対さえあるのなら、福島1700にも難なく対応できるのではないか。

返す刀で勝負したいのが最終レースの500万下。ウイングチップなど平坦に替ってパフォーマンスが上がりそうな3歳も魅力的だが、軽快さだけが売りだった以前と違って四肢にパワーが籠ってきたレインボーラヴラヴが主役に躍り出る。広いコースがベストという見方に逆らうつもりはない。唯、半マイルからスパートした併せ馬では、追走での遅れが当然の態勢からでも同時入線に持ち込んだ。目下の充実ぶりを如実に物語っている

あと、今回が初芝になるムーンレンジャーも面白い。直前は15~15程度だったが1週前のDコースでは豪快な伸びを披露。パワーに頼るだけの走法ではないし、身体能力の高さは500万下では抜けている。こなせる程度といった芝でも楽に突破するシーンは十分。

先のレインボーLに脚色優勢だったのが、土曜9Rのエリーティアラ。前走は出遅れが全て。先行したとはいえ、持ったままでの12秒9とシャープな動きで巻き返し必至。同じ3歳のコウソクコーナーはポリ。首から肩にかけて充実しているわりにトモが薄いからフラットなコースでこそ。柔軟性が生む完歩の大きさを生んでいるように休養前以上にダイナミック。楽な手応えのままラスト12秒2と態勢は整った。

500万下の芝1200はもう1鞍組まれている。日曜8Rの牝馬戦は、一息入ったユメノマイホーム。前走の大敗は使い詰めの反動と坂。リフレッシュ効果を物語る体のハリで全体のシルエットも洗練されている。Dコースの3頭併せでは大差の先着で5F64秒8。太目感はないし、短距離戦であれば本数は少なくても息が保つ筈。

ここで大穴として挙げるならナリノネーヴェ。府中1400で振るわなかったのはやむを得ないが、ウッドでハードなメニューを課せられても先着したように、一叩きで覚醒の予感。勿論、他力本願といった点に変わりはないが、直線に賭ける競馬に徹すれば浮上できるだけにデキに達した。

最後に日曜9Rの南相馬特別から。セーブ気味ながら追走して併入のソールインパクトの好調は間違いないところで元値も上。が、ひと言でジリ。取りこぼす可能性を捨て切れぬ。同じ3歳ならクールエイジアが面白い。広いDコースでの併せ馬だから運動量は相当だし、1馬身遅れとはいっても前回時より大幅に時計を詰めたように勢いを感じる。また、四肢が綺麗に伸びるようになったから、活躍の舞台はダートのみという先入観は捨て去って良い

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line