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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2015年07月30日(木)更新

成長を実感できるサフィロスが面白い

真夏の名物レースであるアイビスSD、本来なら春開催の駿風Sを尊重したいところだが、芝の生え揃っていない時期とは異質の馬場というのが今。つまり、連覇を狙うセイコーライコウは当時58キロで大幅な馬体減もあった。函館SSからの臨戦を踏襲しているのなら、ここ目標も明らかで首位争いは言うまでもないだろう。唯、その駿風Sで不完全燃焼というならヘニーハウンド。初の直線競馬に対する戸惑いはあったが上がり最速で0秒2差。1200での1分6秒7が持ちタイムと、高速ターフに対する強さを持つパワー型だから条件を満たしている。

出走各馬の特性上、坂路調整馬が多くなるのはやむを得ぬ。唯、限られたコース調教馬の中でピックUPすべき馬が1頭、3歳のサフィロスだ。

順調さを欠いた今春をスキップしたのが奏功。ひと回り成長した馬体を誇示している上に、調教もハード。1週前には広いDコースで追われて他2頭を2秒以上置き去りにする伸びを披露。更に、直前のウッドでは6Fから行き出して最後までビッシリ。豪快なアクションでのラストは12秒5という見事なフィニッシュ。昨夏に経験した新潟では連勝を飾る。が、当時は直後の京王杯を含め、存分に稽古をこなせた印象はなかった。1度使うと乗り出しが遅くなるひ弱さを抱えていたわけだ。今回は成長を実感させるメニューを消化。経験の浅さを斤量が補ってもくれる。

土曜メインのハンデ戦も新潟特有の条件。コーナー2回の外回り2000で長い直線が控える。一見、地力で優る馬有利に映るがスロー必至で機敏性が問われる設定。確かに、降級の関西2騎はそれに適応できるものの、セキショウの魅力には譲る。

Bを外したここ2走では逃げに拘らぬ競馬。ジューンSでは退いたが、今回よりメンバーの揃った1戦で定量55キロでは分が悪くて当然。唯、この中間には全身から力を漲らせる動きを披露。2週連続でのポリではパートナーを圧する感じで重心を沈めての推進力が並大抵でない。ひと皮剥けた印象さえある上に、実績のある左回りでの高速決着は望むところ。ハンデを追い風にできる。

土曜の特別では9Rが面白い。直線競馬にしか活路がないミラクルアイドルが好仕上り。菊川厩舎らしくハロー明けを狙った調教で2週にわたって併せ馬での好時計をマーク。唯、3歳時には軽量を最大限味方につけた印象も。オルティラアスールにとっては狙いすました1戦で入念な乗り込み。気性的には仕上り早だが念には念を入れたという過程を踏んだ挙句の最終追いも手を緩めぬメニュー。きついラップを踏んだからラストこそ13秒8と要したが、道中は抜群のスピード感。3歳とは思えぬ筋肉量で典型的なスプリンターが寸分の狂いもない状態で臨める。

武藤厩舎でもう1頭挙げるなら日曜・岩室温泉特別のレザンドゥオール。こちらはウッドでの併せ馬。それも3週にわたってだし、直前では鞍上のアクションに応えて1F12秒6と辛抱強さが増して目論見通りのレベルに達した。スピード任せだったのが以前で春・府中では2番手からの味な競馬。同じ左回りの中京で中身が濃い成績を持つ降級初戦のワディとどちらを◎にするか大いに迷うところ。

土曜10Rはマルターズアポジーが人気。しかし、ラジオNIKKEI同様の1800だった先週をスキップ。6F81秒7で追い切りながらだったから、どうも引っかかる。直前の軽目ということもあるし、矯め逃げができるかどうか分からぬコーナー2回にも?がつく。

ここは、鹿戸厩舎の2騎に注目。メドウヒルズは前2頭を追走する形から併入。しっかりと前肢を伸ばすフォームを取り戻したし、体のハリも上々。転厩して馬体減に気を使いながらの調整だったここ3走を経て本物になった。3歳ダイワエキスパートも上位必至。直前のポリこそ感触を確かめる程度だったが、先週には天井知らずの勢いがあったスマートオリオンに食い下がっての5F67秒6。身のこなしが洗練されてきた。

あとは平場戦。日曜最終Rのぺアン、函館での2着は相手が悪かっただけ。復調は確かと判断できるが、坂路調整だけに割愛。コース追いではワトソンクリック。4Fから一気に加速した3頭併せでは鋭く伸びた。迫力満点の動きで500万下の範疇を超えている。1700と距離不足だった前走は度外視できるし、左回りに替るのも好材料。豪快なアクションだったイダクァイマにも魅力を感じる。ひと追いごとに体が締まって凄味さえ感じるのがここ2週の併せ馬。スケールということならワトソンC以上。

日曜8Rはロッカフェスタ。3頭併せで豪快に伸びての先着が2週続いた。また、その前には格上の同世代を問題にしない動きで元値が高い。麗しい馬体だが、まだ前が勝っているというバランスでフラットなコースは合う。ライバルになるのがウェルブレッド。実績や経験では上を行くが、体質が弱く微調整程度の中間、つけ入る隙はある筈。

最後に新馬戦から。土曜5Rのショウナンライズは古馬相手に追走して併入、脚色で優ったように能力やセンスで人気に応えそう。唯、ここで面白いのがラブリーアモン。平坦向きの体型で勝負根性を感じさせる併せ馬消化。勿論、仕上がりも良い。

牝馬限定の日曜6Rはチェリークォーツ。芝コースでの1週前には1F11秒8と抜群の切れを披露。しかも手応えは楽なまま。フラットなコースに対する適性は血筋が示す通りで好発進が約束されている。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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