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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2015年08月06日(木)更新

レパードSではドバイ組には敬意を表すべき

ノンコノユメが大井のJDDを快勝。そうなるとユニコーンSを改めて評価しなければならない。更に、その2、3着馬の調子が頗る良いのだ。最終追いこそ坂路54秒0と流した程度のノボバカラは、1週前に糸を引くような伸びを見せた。また、ゴムマリのような身のこなしで単走ながら3F38秒5をマークしたアルタイル、先週の長目追いの時点から当欄で取り上げようと思っていたほどの充実ぶり。唯、いずれも流れに乗って最後にひと脚を使う戦法。状態面は別にして距離延長がネックになりそう。

となるとドバイを経験した2頭。ユニコーンSでは人気に反したゴールデンバローズだが、底が割れたわけではない。戸崎が制御し切れぬゆえ、チグハグだった道中。遠征帰りで稽古を緩めた影響もあった筈。確かに、急遽の参戦と言えなくもないが、ダイナミックな動きはさすが。加えて、直前は5Fからの併せ馬で69秒9と堀厩舎にしては最後まで負荷をかけて調教の質は格段にUP。

問題は久々に跨る石橋に御せるかどうか?とはいえ、2月の府中で捻じ伏せた馬たちのその後がある。また、クロスクリーガーがドバイに出走したとして3着となれるほどの能力の持ち主か?という見立てもある。ならば、砂路線の既成勢力には先んじるのでは。脅威になるのはダートが向きそうなダノンリバティ

先に触れたヒヤシンスSで価値ある競馬をしたのがディアドムス。58キロとハイPを克服しながらG前まで抵抗を示したからだ。大井では馬場も敗因の一つ。中間の併せ馬ではラストに脚が上がって遅れたが、稽古駆けしないのは織り込み済み。パワーの源になる筋肉は豊富だし、重心を沈めた直線でのフォームが見事だった最終追いからも見限るのは早計。キャリアのハイライトが昨年末の川崎ということなら、新潟での躍進がイメージできる。

土曜メインは準OPのダート短距離戦。このカテゴリーだと西高東低なのだが、美浦組が充実。想定が出るまではマキャヴィティと思っていた。距離短縮での一変を予感できるからだ。が、追い切りを含め坂路一辺倒に切り替えたのが気懸かり。やはり、自らの目で確かめられるコース追いから抜粋したい。

2週前の抽選除外が痛かったノウレッジだが、その時点で仕上がっていたのだから微調整で十分。実際、そこからの2本は単走で5F70秒を超える時計。しかし、広いDコースで伸び伸びと走っている様子には好感が持てるし、フォームが大きいのは良質な筋肉を余すことなく駆使しているが故。2歳時を振り返れば前走の3着は当然と言えるのだから、漸く本物になったと見做せる。

久々になるシュトラールは好仕上がり。特に、先週の6F81秒2は迫力満点でアクセントの利いた体つきから漲るパワーは並大抵でない。唯、自分のペースを崩さずに進むという条件つき。ハイレベルな鞍だけにレース勘が鍵となりそう。それならば、同じブラックストーンS組のダンシングミッシー。そのレースはメンバー充実、実績のない右回りで少差という事実を忘れてはならぬ。府中1300でも少々長いほどだから、機会のなかった今回の条件はピタリ。また、単走で仕上げるタイプが渾身の併せ馬。輸送で体を減らした中京戦から立ち直ったどころか、はち切れんばかりの馬体で急上昇。52キロを生かす。

他の特別戦では日曜9R。最終追いで余裕の先着だったシュンドルボンの降級初戦は有利。常識的にはこれ。けれども‘唸っている’パリカラノテガミの魅力には抗えぬ。コーナーワークの不得手な右回りの前走でも豪脚を見せられた。また、ラスト11秒9でも余裕綽々だった1週前、四肢が目一杯伸びてのフィニッシュでとても500万下とは思えぬ動きだった直前からも充実一途。平坦、左回り、長い直線と三拍子揃った。

東の本開催で初となる2歳の特別戦ではレースセンス溢れるファドが快調教。併せた4歳を軽くあしらってのポリでの動きが柔軟性抜群。口向きの悪さには目を瞑る。現時点でハードな併せ馬を再三再四と完成度が高いペルソナリテも認めなければならぬが、こちらは戦法が限定されるタイプで新潟内回りがどうか?

内目とはいえ4F50秒7という時計通り、一度使った効果が覿面のフルオブスターズ、これにデビュー戦では後塵を拝したクナウだが、当時より体が引き締まって上昇。関西馬を含め多士済々で目移りするレース。

同じ2歳戦でも3鞍組まれている新馬からはグレツェント。丹念に乗られてひと追いごとに時計を詰める過程に好感が持てるし、それは潜在能力ゆえ。特に、ここ2週は4歳のキングカラカウア(土曜・阿賀野川特別予定で首位争い必至)に対して互角以上の内容。素直な気性で馬体が合えば相手なりに伸びる点でも1800の選択が吉と出る。

最後に粒揃いの500万下を。土曜12Rで魅力なのがコウソクコーナー。前走は脚を余した残念な結果。唯、今回は坂路だったし、左回りでの折り合い難もあるだけに他を探したくなる。となるとトーホウハニー。4月以来となるが、春には中山マイルでハイパフォーマンス。バランス的にトモが薄く映るからフラットなコースがベターにも関わらず。実際、初勝利は当地だし、ウッドでの動きにも力がこもってきた。以前からキビキビした身のこなしだったが、それにアイテムが加わった模様。ライバルはデュアルメジャー。こちらも一息入ったが、厚みのある馬体でも無駄肉はない。先行したとはいえ、アルタイルに対して脚色優勢だった1本さえあるのだから、成長さえ実感できる。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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