協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 柴田卓哉:美浦追い切りレポート
  4. 東海SのロワJ 命題は賞金加算

競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2016年01月21日(木)更新

東海SのロワJ 命題は賞金加算

2週目を迎える中京メインは東海S。ハイレベルなレースとなるのが例年で今回も同様に思える。特にロワジャルダン。みやこSで待望の初重賞を手にして暮れのGⅠへと確実なステップUP。唯、当時は長距離輸送を挟むというビハインドがあった。それでも直線で外に持ち出して2着とは際どい差。

従って、今回の命題は賞金加算だけとしても過言でない。実際、年明け1本目には3頭併せという珍しいパターン。しかも、追走して外というハードさ。直前は5F71秒を超える併せ馬だったが、ラスト1Fからは促す程度。負荷のかかるウッド追いを繰り返しても歩様が硬くならないのが、これまでと違う点。東京大賞典の結果からダート路線は世代交代のゾーンに突入。そういった全体の流れに沿う形でもある。

同じように上昇気流に乗っているのがモンドクラッセ。初OPだった京都でこそ失速したが、特殊な馬場で2番手からと悪条件が重なった。直後からのリセットで精神面のリフレッシュも成った筈。現に、1週前からピッチを上げても難なく対応できた上に、最終追いでは前2頭を3Fで1秒以上追走しながらラスト12秒1、豪快なアクションで2馬身先着とパーフェクトなフィニッシュ。強力な同型不在ならマイペースで進められる。

ロワJを取り上げたついでと言っては何だが、直後に追われた戸田厩舎・アメリカンヘブンも推奨したい。こちらは京都・若駒S。OPへの格上挑戦で素質馬揃いの関西遠征となると荷が重いように思えるが、先週の5F追いで好時計をマークしたし、直前でも余裕の先着とブランクを感じさせないどころか、更に洗練された動きに。勿論、坂のあるタフなコースがベストだが、前走でも伸びを欠いたのはやや怯んだ故で経験値の問題。シャープな捌きには十分な奥行きを感じさせるのだから、この相手でも首位争い必至

中山のAJC杯は木曜追いが大半。水曜に単走で1F12秒1と伸びたステラウインド、良い意味での平行線といったところだが、好状態でも頭打ちの近況からは狙えない。それならばマイネルフロスト。中1週になるが意欲的な内容で、追走する道中から内にもぐり込んでの併入。当然ながら脚色優勢だったし、重心が沈む見事なフォーム。唯、あまりにも恵まれた逃げを打てた中山金杯を過大評価するのもどうか?

少し横道に逸れるが、このパートナーだったヒムカを侮ってはいけない。土曜・中京11Rで今回が昇級初戦になるが、OPに食い下がったように充実期に突入。身のこなしに力強さが加わったのだ。牡馬に混じっての定量戦となると分が悪いのは承知。しかし、常識にかかった競馬をマスターして中京でも大崩れなしという適性が加わるのだ。大駆け十分

AJCの木曜組ではまず坂路で2頭。朝の早い時間帯だったディサイファは54秒2。詳細は不明だが、昨年の当レースでひと押しが利かなかった。人気ほどの信頼は置けないように思う。ルルーシュと併せたスーパームーンは54秒5。暮れには久々の中山を無難に消化したし叩き2走目の効果は見込める。坂路ではこちらを上位に。

しかし、ウッドで追った組に関しては、目の当たりにしたという贔屓目を差し引いても凄い充実ぶりと実感。2度目のハロー明け、向正からウッド入りしたショウナンバッハはしまい重点でラストが12秒5。実は、先週の6F80秒8に目を瞠ったものの、直後から肩の出が悪くなってオーバーワークの懸念があった。が、四肢を目一杯伸ばしたフォームで直線を駆け抜けられたのだから心配無用。中山実績こそないが、それは発展途上の時期。脚を矯める競馬でひと皮剥けたのであればコースに対するビハインドを考えるべきではない。

5F71秒1と遅い時計の併せ馬だったのがライズトゥフェイム。勿論、馬なりでの調整で間隔が詰まっていることを考えれば十分なメニュー。発達した胸前の筋肉が凄く、ダイレクトにパワーが地に伝わる様には舌を巻く。カミソリというよりナタの切れ味で馬体の充実がアクションに表れている。2200は未経験だが、速さで押し切られるシーンのある2000より適性がありそう。実際、前走はスローで完全に脚を余した。勝負処でのコーナーが緩やかな外回りなら追い上げるのも容易いに違いない。

土曜・中山11Rは準OPのダート戦。能失寸前の故障から復帰するエキマエの取捨がポイント。2年近いブランクとあっては常識的には無理。が、暮れからウッドで調整と十分な鍛錬を重ねているし、水曜2度目のハロー明け直後の併せ馬では5F67秒4を楽々マークと貫禄を示した。四肢が伸びやかな点、休養前の相手より格段に落ちる今回で軽くは扱えぬ。

追い切りは坂路で55秒3だったリッカルド、先週までのウッドを見る限り馬体充実でひと皮剥けた印象。唯、それならばセンチュリオンを今一度追いかけたい。揉まれてレースを投げた昇級してからの2戦は度外視。今回は併せ馬で先着と中身が濃いからだ。これは状態というより気性の問題。つまり、今回の最終追いのように少しでも有利な態勢なら決して抜かせることのない粘り腰を発揮できるわけだ。外から被せられぬ形を実戦で再現できれば潜在能力が露わになろう。実際、昨秋にはリッカルドを負かしているではないか。

最後に平場の3歳戦。日曜は午前中のうちに資金稼ぎをして優位に進めたい。まずは2Rのウインドオブホープ。ウッドでは古馬を追走しての追い比べ。5F70秒8と平凡な時計だったが、パワフルな動きで先着。1F13秒台だったが鋭さに欠ける反面、バテぬ強みを存分に発揮。つまり、速さ負けする芝での2戦は選択ミスで典型的な砂馬

続く3Rの新馬はシア―ライン。これまでの併せ馬では遅れがない上に質の高い相手に対して余裕の動き。小気味良いピッチ走法でスピード感満点だからダートのスプリント戦はピタリ。特に、2週前には馬なりで上がり38秒を切る驚きのタイムをマーク。デビュー前の3歳としては破格で頭一つ抜けている

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line