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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2016年04月07日(木)更新

2つ目のGⅠにリーチ メジャーエンブレム

桜花賞TRで抜けた中身の濃さを誇るのがチューリップ賞。ともにキャリア3戦目ながら1分33秒を切ってのワンツーだった2頭は凄い。他のステップレースには触れなくても良いほど。が、メジャーエンブレムがそれらの前に立ちはだかる。

確かに、クイーンCからの臨戦となるとはローテーションとして分が悪い。しかし、冬場の芝で1分32秒5、他を圧倒して性能の違いを見せつけたから歴代のクイーンC勝ち馬とは次元が違う。加えて、その後も鍛錬に鍛錬を重ねているのだから鬼に金棒。

特に、ここ2週は連続して3頭併せ。輸送を控えている分、直前は控え目にするかも、という見立てを気持ち良いぐらい裏切ってくれたのだ。前2頭を追走しての5Fスタートだったが、上がり地点でも1秒8の差。いくら内目を回って距離を稼いだとしても追いつくのさえ至難。それをいとも簡単に抜き去っての先着だから凄い。

まだ余力がある程度なのに5F65秒6で3Fに至っては37秒を切った。加速してからはひと追いごとに重心が沈む見事なフォームで威風あたりを払うといった形容がピタリ。暮れからのパワーUPぶりが実感できるのだから、GⅠ2勝目に待ったなし

ほぼ三つ巴の様相で他につけ入る隙はなさそう。ウッド朝一番の併せ馬を消化したGⅢ勝ち馬ビービーバーレルは軽快な捌きで1馬身先着と状態は良い。唯、全体が醸し出すオーラがメジャーEとは違う。唯一、希望を持てるのがウインファビラス。3頭併せの最外で1馬身遅れだったが、感触を確かめる程度だけに心配無用。むしろ、1週前の6F追いで好時計マークと、稽古駆けする同馬独特の活気を呈してきた

代わって中山のメインは土曜のニュージーランドT。NHKマイルに直結するレースで重要度は高い。基本はアーリントンC組だろうが、初のマイルだった前走が鮮やかなサーブルオールに注目。2度目のハロー明けに6Fから行き出しての82秒7、直線の追い比べではパートナーを3馬身置き去りにした。元々、使いながらの良化待ちといったタイプでシルエットが洗練されたこと自体、上昇曲線を描いている証し。当コースでのセンスは抜群なだけに一気の相手強化は気にならぬし、時計の短縮も可能

中1週になるハレルヤボーイは5F67秒3での2馬身先着。初勝利が当条件での好時計だから漸く恰好の舞台が巡ってきた形。問題は、前走時の方が迫力で優っていた点。勿論、レース間が詰まっているから十分な調教内容というのは分かる。けれども、上り目といった部分で劣るのではないか。

それならばアストラエンブレム。1度目のハロー明けに3頭併せの最内で余裕の手応え。弾力性のある身のこなしで良質な筋肉が踊っているよう。きさらぎ賞では伸びを欠いたが、当時は手探りでの仕上げで緩いメニューに終始。体のハリからして今回は違う

今週からは裏開催の福島がスタート。メインは日曜のOP特別となる。ここは連覇を狙うマイネルフロスト。小倉で振るわなかったのは、動き出しが早くて脚を温存できなかった故。唯、その反動はなく順調に攻め馬を積んだ結果の最終追いでは余裕のある動きでフォームもダイナミック。仮に少しでも追っていれば1秒以上は時計を詰めていたであろう勢い。昨年同様の57キロで臨めるのが何より。

土曜11Rの吾妻小富士賞は1000万下のハンデ戦。2月以来となるマンハッタンヘンジが快調教を披露。同厩のOPと4Fで馬体が合って直線を迎えると離す一方での1秒6先着で正に独壇場。トモが流れるフォームだけに坂のあるコースでは二束三文。従って、近走は無視して良いし、ここ目標での渾身の仕上げ。何とかハンデ抽選をくぐり抜けたい。

本場の中山では同じ1000万下をピックUP。まずは日曜の隅田川特別。中2週になるスターファセットは中間に2本の併せ馬を消化。先行しての併入だった最終追いは5F69秒台と時計こそ平凡だが、小気味良い捌きで四肢の運びが実にスムーズ。前走の定量戦で大外枠ながら際どく迫れたように、脚の使い処に注文がつかなくなった点で地力強化が明らか

唯、人気になるのは確実だけに穴狙いでインストアイベントを推奨。こちらは木曜追い。1度目のハロー明け、向正スタートの1秒追走で進む道中から直線で内にもぐり込むと抜群の手応え。相手に合わせる形だっただけに1F13秒2だったが、全身を駆使した力強いフォームで成長著しい。左回り巧者のイメージを払拭すべき。

最後に土日の12Rから。ダートの長距離戦となる土曜はアドマイヤガスト。転厩2戦目となれば前走とは違う。単走ながらビッシリ追ってウッドでの上がり37秒9。元々、芝では速さ負けという傾向があったスタミナ型。四肢に力の籠った走りからも今回の初ダートが転機になろう

日曜は今一度ダイワインパルス。前走で手応えほど弾けなかったのは1200に対する経験不足があったし、直前で馬なりだったように追い込んだ仕上げでなかった。宗像厩舎だけに全体の時計は平凡だったが、直線では激しくアクションを起こした鞍上に応えての1F12秒3。瞬発力UPを目論んだメニューをこなしての臨戦で大きな変り身が見込める

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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