協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 美浦追い切りレポート
  4. 今一度追いかけたいアルバート
  5. RSSフィード ツイッター YouTube はてなブックマーク

競馬コラム

美浦追い切りレポート

2016年04月28日(木)更新

今一度追いかけたいアルバート

春のGⅠシリーズの口火を切る天皇賞の下馬評はゴールドアクター一色といったムード。納得はできる。3歳秋の菊花賞以来、休養を挟んでの5連勝。58キロだった日経賞でも暮れのタイトル獲得が伊達でなかったことを証明した。

最近は風格さえ感じさせるが、前走後の始動が遅すぎる憾みも。確かに、荒れたウッドにも動じずに3頭併せで5F65秒1をマークした1週前はさすが。それでも、輸送を控えているとはいえ、緩いラップでのしまい重点だった直前を考えると、反動が無きにしも非ず。そういう見立てで観察すると幾らか太い気がするのだ。実力は申し分ないが少々疑ってみる。

逆に、迫力が増したのがフェイムゲーム。宗像厩舎だから時計は目立たぬが、3頭併せの真ん中で闘志をかき立てられての先着。馬体も引き締まった。中間には正面から助走を十分に取っての6F追いさえあり、前年2着時以上の中身。海外遠征直後の前走とは一変

唯、今一度アルバートを追いかけたい。日曜使いでも関西圏ということで水曜のしまい重点。けれども、直線に向いて鞍上がアクションを起こしてのラスト12秒5。堀厩舎としては異例で意気込みが並大抵でない。現に、実質の追い切りだった先週の併せでは見事なフォームだったし、一層洗練された体つきで今やピーク。有馬→日経賞ではスローに嵌って持ち味を出せなかったものの、生粋のステイヤーにとっての距離延長、広いコースでの真っ向勝負は望むところ。

実績面はともかく、何とか印を回したいのがタンタアレグリア。以前の角張ったシルエットからの変化が成長の証し。特に、ハードに追った先週はきついラップを踏みながら最後までフォームが乱れなかった。想像を上回る上昇ぶりに注目。

そのタンタA以上の動きを見せたのが青葉賞出走のプロディガルサン。何せ、追走しながら相手を窺う余裕さえあったのだ。元々、大物の相が垣間見えていたがストライドが大きくなって身体能力の高さをフルに生かせるフォームに様変わり。過酷な状況でこそ他との違いを際立たせることができるから今回の条件はピタリ

皐月賞で三強態勢が崩れた故、ダービーに色気を持つ馬が多数という状況に。中でもレーヴァテインの素質は相当。アピールポイントは全身バネといった柔軟性で弾むようなフットワーク。今回の休養でそれに磨きがかかった模様。4F58秒1でもどこまで弾けるか分からぬほどの勢い。幅が出たから恐らく馬体増での出走となりそうだが余すところなく実になっている。

当然ながら充電完了のメートルダールも凄いデキ。エンジンのかかりが遅い分、惜しいレース続きで距離延長は好機。また、軽く扱った程度でも5F66秒6の好時計で回転の速いフットワークにも力が籠っている。冬場からのパワーUPは歴然

今後に繋がる鞍ということなら京都・端午Sも同様。ここは、勇躍西下のヨンカ―が面白い。全体から発するオーラは既にOP級で巨漢ながら均整の取れた体。前走時より追い切り時計が遅いのは輸送を控えた為と、負荷が必要ないほど引き締まっているから。しかも、少しムラのある走りからテンポ良く歩を運ぶことができるようになった。ポテンシャルの発露と捉えて良い。

東京の他ではまず秩父特別のラテラス。2月には当欄で推奨したように、捌きも体型も芝でこそ。今回も垢抜けた馬体を誇っている上に、同格の外を鮮やかに抜き去って3馬身先着と切れ味満点。テンションがすぐに上がるから休み明けでこそ。今の落ち着きぶりならマイルでも折り合いは容易い筈。

土曜は7Rも注目。中央復帰戦になるウォークロニクルが好発進。前開催でも態勢が整っていたほどで、その後の5F追い3本で更に盤石。素質馬揃いの鹿戸厩舎でも一際目立つ馬体と動き。体質の弱さに悩まされていた晩成タイプ。一本芯が通った造りになって実にシャープな身のこなし。最下級条件など軽く通過

開幕週を迎える新潟からは3歳戦をピックUP。土曜のゆきつばき賞は権利を持っていない馬にとっては狭き門。唯、グラミスキャッスルに注目しないわけにはいかぬ。福島遠征後の中1週だけに4Fからのしまい重点。単走扱いだが、前を行く僚馬に迫ってのフィニッシュで実にキビキビした捌き。デビュー当初はダートを使わざるを得ないひ弱さを抱えていたものの、シャープな体の線とピッチの利いた走りは芝でこそ。1分9秒6は3歳未勝利の水準を1秒近く上回るし、戦法に迷いがない点でも開幕週は格好。

優先権を持っている組からではフレンチイデアル。前開催に除外があったほどだから態勢は整っているし、その後のトーンダウンなしといった調整ぶり。伊藤大厩舎らしく向正出しで抜群のスピード感を示した上に、馬場の外目で最後まで余裕あっての5F71秒3。休養前よりかき込みがパワフルになった。地方出身にありがちな早稲とは見做せぬ

1週前にビッシリ追っての5F67秒0と好時計マークのジェイラーは活気を呈している。‘山椒は小粒でも…‘といった形容がピタリで瞬発力を生む柔らかみのある動きがあるから、420台とは思えぬストライド。輸送を克服すれば連勝も視野に

日曜メインは谷川岳S。2000で新境地を見せたヤングマンパワーは昨夏の関屋記念3着馬。自分のポジションに戻るということだが、最終追いは坂路54秒0。馬体減りを避けた調整ぶりに一抹の不安を感じる。それなら同厩のシベリアンスパーブではどうか?福島は適性外の距離だけに仕方なかった。5Fからピタリと馬体が合って直線でも猛烈な追い比べで5F69秒5という額面以上の中身。新潟に関しては、あくまでも晩成型ゆえで力をつける以前の[0.0.0.3]。年明けにはGⅢでも勝負に関わったほどだから見直すべき

しかし、関東馬で一番に挙げたいのがニシノビークイック。2週続けての動きが秀逸で一変しているのだ。確かに、マイルでは如何に脚を使うかが鍵になるし、内回りベター。が、おざなりで使ってきた昨年でさえ0秒4差、移籍後なら最高のデキ、色気も出てくる。 。 

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line