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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2016年05月26日(木)更新

ダービーはプロディガルサンの一発に期待

三強という前評判を覆したのが皐月賞のディーマジェスティ。妙にハイテンションだった流れ自体に加え、リオンディーズの早仕掛けに乗じたのは確かだが、底力なしではあり得ぬ1分57秒9。当然ながら、二冠を狙える立ち位置。

加えて、更なるレベルUPを目指しての稽古がある。3頭併せの最内から鮮やかに抜けた1週前が迫力満点だったし、直前には内目とはいえ破格の時計をマーク。4Fからセーブした為に一旦は前との差が2秒以上開いたにも関わらず、1F切ってから前を捕えた挙句、2馬身先んじたのだ。3F35秒5はダイナミックなフォームがなせる業。前走後の始動が遅れて少し重い感はあるが極端なパフォーマンス低下を考えるべきではないか。唯、重心が低くて筋骨隆々といった全体像から典型的なパワー型。高速仕様となる競馬の祭典当日の馬場がネックになるかも

同じような時間帯に追い切ったのがプロディガルサン。こちらは如何に馬を手の内に入れるかをテーマにレースで跨る田辺自らが感触を確かめた。とはいえ、パートナーは上昇気流に乗った古馬1600万下。それを6Fで1秒1追走する形だったから濃厚な中身。しかも、ラストはシャープな身のこなしでの同時入線で余力あっての12秒6。先週、重いウッドで負荷をかけた効果が覿面。それが丁度良いガス抜きとなっただけに、鞍上との呼吸がピタリと合った道中、筋が浮き上がって見えるような馬体で正に張りつめている。

ダービーとは縁が近いと言えぬ青葉賞でさえ4着。が、コントロール不能となった面が示すように久々の実戦で精神面の甘さが出ただけ。スケールなら冒頭の皐月賞馬に劣らないし、人気薄で気楽に乗れる立場。決め打ちで嵌めるのが得意な田辺なら大勢逆転まで

NHKマイルでは‘時すでに遅し’といった結果だったロードクエストは2度目のハロー明けに登場。土曜に長目追い、直前でしまい重点というパターンは前走同様。他3頭とともに5Fからスタートしたが、3Fで先頭との差が2秒2もあったから追いつく意志なしの単走。直線では跨った師の合図に即反応でラスト12秒1。しかし、切れに頼り過ぎている。2400を乗り切るには胴が詰まっている点でも軽視が妥当か。

それならばマウントロブソン。皐月賞のオーバーPに晒された馬には一目置くべき。木曜の9時を過ぎた遅い時間帯に馬場入り。勿論、しまい重点だし稽古で目立つタイプではないから4F54秒2をことさら強調する気もない。唯、均整の取れた好馬体で張りつめた筋肉、シャープな身のこなしに着目。古馬相手に手応えで劣ったことより、最後までシッカリと追った3頭併せを消化できたことが強調点。チークP着用での追い切りが、こちらの想像以上の効果を生んだとして不思議ない

木曜にはもう1頭、古賀慎厩舎のアジュールローズは朝の早い時間帯に3頭併せ。縦列の真ん中で進んで余裕綽々での5F67秒1。1走ごとに馬体が洗練されてきた点で成長著しい。けれども、プリンシパルSは全てが上手く運べての勝利で、レースの格ということでも他に劣る。この厩舎ではむしろワンプレスアウェイ(日曜6R)。この併せ馬で一番負荷をかけられながら最後まで力強い捌き。一息入れたことが結果的にはプラスで、気品はあっても少しギスギスした体型だった冬場からとの比較なら明らかにパワーUP。牝馬らしいシルエットで一段と切れそう

GⅡが最終レースという豪華版の日曜、目黒記念で締めたいのはヤマヤマだが、非常に難解なハンデ戦。一応、格的にはマリアライト。昨春に漸く1000万下を勝ち上がった馬がよもやのGⅠ制覇。更に、天皇賞を視野に入れる牡馬を相手に少差だったのがここ2走だから本物。

目立つ時計は出さぬ久保田厩舎だが、今回も例に漏れぬ。唯、バランスが取れた垢抜けた馬体で、仮に目一杯だったなら限りなく脚を伸ばしそうな気配を醸し出しているのは相変わらずで、直前も6Fスタートの84秒0で念には念を入れたといった印象で抜かりなし。問題は牡馬であれば58キロに相当するハンデ。その克服に太鼓判、とまでは?

OP勝ちを果たして臨むモンドインテロで素質を実感。5F70秒を超える時計の直前だが、メリハリの利いたフォームでラストは12秒3の鋭さ。丸味帯びた体にまとった良質な筋肉が特有の瞬発力を生む。唯、綺麗すぎるフォームが最大限生きる平坦でない点が不安。ここは4歳牝馬タッチングスピーチ。エ女王杯からの成長度を考えればマリアライトとの逆転が濃厚。唯、見限れないのがショウナンバッハ。相変わらず稽古では活気溢れる動きで反応も上々。新潟は脚を温存しない最悪のパターン。昨秋・JCのイメージで乗れば届いて不思議のないメンバー

土曜はメインのOP特別よりも他で攻める。欅Sは、アンズチャンを始め関東で気のある馬は坂路で追い切ったからだ。同じダートで富嶽賞のラテラスを推奨。久々だった前走でも鋭い動きを披露。態勢が整っていたし、未だに芝がアウトだと思わぬが、余りにも硬い馬場では集中力が保てない。

追走内の態勢から直線では瞬く間に4馬身置き去りにしてのフィニッシュ。今はドッシリと構えられているから、使い込んでのケアーに手間がかかった3歳時とは違う。あと1週待てば降級という状況なのに敢えて使ってきた点に並々ならぬ意欲を感じる。

京都・御池特別のイッテツも1000万下にとどまる馬ではない。単走でも仕上がるタイプで首を上手く使ったフォームでのラスト、馬体のハリも目立っているから成長曲線を鮮やかに描いているということ。しかも、直前でも手を緩めない一杯追い。昨年、輸送に対する懸念で思い通りに攻められなかったことを思えば格段の進歩。先週には紛れのあるローカルを登録のみでスキップ。敢えてメンバーの揃ったここを使うのだから、見た目通りの充実振りを関係者も実感していることだろう。

同じ京都の1000万下で最終Rにエントリーしているアトランタは凄い動き。何せ、3本が4F50秒を切る好時計で、最終追いに至っては上がり35秒台。多少太いが時計が示す通り気で走るタイプだし、外ラチまで飛んだ前走でさえ僅差。今回の相手なら8分でも負けてはいけない
 

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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