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競馬コラム

柴田卓哉:美浦追い切りレポート

2016年07月13日(水)更新

日曜メインはバクシンテイオーの一変に期待

梅雨の真っ只中で追い日も雨に祟られて重いウッド。基礎体力のない2歳の中には、追い切るつもりでも15~15程度がやっとという併せ馬さえ。そんな状況で迎える夏競馬3週目はOP特別がメイン。ローカルが舞台で狭間となる位置づけだけにどうしてもメンバーは手薄。

年齢を重ねても元気一杯なのが萩原厩舎の2頭。特に、前走で波乱の立役者となったゴールデンナンバーは馬体のハリ上々。唯、向正で馬場入をゴネていたように精神面で不安定。忙しい1200では消耗するのではないか。それならばアミカブルナンバー。3F手前からの行き出しで39秒5のしまい重点だったが、ゴール前で鋭い伸び。そもそも、前走は順調さを欠く過程だったから、中2週でもシッカリ追えたのは好材料だし、1400での甘さをカバーできる上に一瞬の脚が鋭い。52キロで急浮上

以前とは別馬を考えるべきなのがコスモドーム。阪神でも豪快な差し切りというのが立派で守備範囲を広げたこと自体が進境の証し。元々が平坦巧者なら今回のOPでも。しかし、坂路専用だけに調教に関しての評価は避ける。

追い切りを目の当たりにして良化ぶりを実感したのがバクシンテイオー。確かに、格下(3着は1600万下)でも際どい勝負に持ち込めたパラダイスSは低レベル。そこで見せ場さえなかったのだから‘終わった’と思われても仕方ない。

けれども、日曜使いなのに水曜追いで前倒し、調整パターンを変えてきた。前回時と同じ5F69秒台だったが、内にもぐり込んでの直線は最後まで余裕綽々の12秒9。柔軟性が増した。今後の微調整も可能なだけに復活するなら今回をおいて他はない

2走前からB着用のショウナンアチーヴは一杯に追う外を尻目に楽な手応えでの4F53秒7。昨年の当レース4着からの上積みがあって当然だが、どうも馬具の効果が窺えるレース振りではないのだ。ここは連下がやっとか。

どちらかと言うと関西優位なバーデンバーデンCより他の特別レースで攻める。日曜・南相馬特別は3歳。まずは中央転入初戦となるイチダイ。とはいっても、春・福島では好時計の2着。引っ張られた時計とはいえ、古馬1000万下並みの数字なのだからハイポテンシャル。加えて、単走ながら重いウッドでハイラップを刻んでも最後まで脚色に乱れが生じないから、追っての味が魅力。地方在籍時よりバリエーションに富んだ調教を施せることでも上積み◎

これと迷うぐらいの動きを見せているのがドンチャブ。中2週ながら3本で最終追いの併せでも豪快なストライドで5F70秒4。ブリンカーが必須アイテムだけに調教時計は平凡で良い。ここ2走ではスローに嵌って力を全く出していないからこそ、入念な稽古も難なくクリアーできるし、実際に元気一杯。脚を余さぬ積極策なら大きく変わる

芝の長距離戦となる土曜・信夫山特別も500万下。降級2戦目になるマイネルサージュにとっては落とせない1戦。元々、デビューを飾った直後の長期休養さえなければもっと上を狙えた器。復調に時間を要したが近走で末脚に磨きがかかった。稽古でも洗練された動きで、追走しながらも余裕の手応えで併入。能力の高い相手だっただけに掛け値なし

平場戦では再び3歳にスポット。日曜12Rはシンボリラパスが連勝を視野に入れた。ブランク明けだった前走を含め、調教では以前から目立っていた馬。唯、休養を境に体に幅が出て全身を存分に使えるフォームに。加えて、追い比べになった最終追いで5F67秒9。水曜の馬場を考慮すれば目立つ時計でのフィニッシュで更に上向き

土曜の前半は条件替りでの一変を狙う。3Rのカシノクロエ。2度目のハロー明けでラッシュの最中でも他とは一線を画すスピード感。馬の気に任せたままでもラストまで一糸乱れぬ捌きで1F12秒7と抜群の伸び。軽快さが売りでここ2走のダートは論外。途上だった春・福島の段階でも着順ほど悪くない内容で当時からの3キロ減は心強い材料

最後に2歳戦。日曜1Rはコパカバーナ。気の良いタイプで楽に先行できるスピードの持ち主。更に、全体のバランスを見ると少々トモが薄いから長い直線で坂のある府中を乗り切るには困難が伴う。1秒差なら上々の滑り出しと言えるし、力強さも増した印象

日曜の新馬は芝1800で素質馬が揃う。目玉はグランシルクの下になるヴァンクールシルク。バランスの取れた好馬体で豊富な筋肉量を誇る。追い切りでも3歳の間を割る3頭併せでゴールまで馬なりのまま内外を制したからセンス抜群。4F55秒0の目立たぬ時計は瑕疵にならぬ。もう1頭の人気馬がクラウントゥレス。3歳との追い比べになって1馬身先んじた上に6F81秒1。破格と言える内容で身体能力◎。唯、ここは穴狙いに徹する。

仕上がりならマツリダロマンス。シルエットがスッキリとしているし捌きが軽快。特に、直線に向いても古馬を窺う余裕のあった追い切りでは1F12秒1の鋭さ。確かに、奥行きといった点で今ひとつだが、ローカル向きの体型に一日の長がある。

あとはサルヴェレジーナ。直前の3頭併せで遅れたのは少しセーブした故。これが煙幕となりそう。何故なら、1週前にはしぶとさを存分に発揮。相手なりに走る実戦向きで大人びた気性の持ち主。息が保つだけのメニューをこなしているし、長く脚を使えそうで1800は向く。 。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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