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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2016年07月28日(木)更新

開幕週は土曜で勝負を決める

新潟の口火を切る重賞として定着したアイビスSDだが、美浦で推せる馬は皆無。何せ、エントリーした3頭中1頭は1600万下で、他のOPも春の直線競馬でハンデ利を生かせずに着外。別定のGⅢでは用なし。

同じ芝1000でも初日の閃光特別の方が妙味あり。一応、当条件に実績のある降級・ピュアリーソリッドに一日の長がありそうだが、4歳以上の有力処は短距離戦らしく坂路調教馬。敢えて目の当たりにできない馬を推奨することもなかろう。

ここは3歳ミキノドラマー。追い切りはウッド1度目のハロー明けでラッシュがひと区切りついた時間帯で単走。道中からリズム良く進んで徐々にペースUP、直線では馬場の外目を通って余力十分の5F68秒0であった。雨に祟られた馬場だっただけに額面以上の評価が必要だし、小気味良いフットワークを丸味帯びた馬体から繰り出せた点で成長を実感。

はやぶさ賞2着は2馬身ほどスタートで安目を打っての惜敗。つまり、直線競馬に対する適性◎。その時は輸送減りを憂慮しての調整で軽いポリが中心だったのに、ウッドで負荷をかけられても動じぬほど。斤量利を生かして突き抜ける

これを含め、狙いたいレースが何故か土曜に集中。まずは、メインの佐渡S。3頭併せの最後尾から併入に持ち込んだナスノセイカンが充実。先頭の1000万下を4Fで1秒9追いかける形だったから普通なら遅れる筈。が、鞍上がアクションを起こした直線ではひと追いごとに脚を伸ばして道中のビハインドをなきものにしたから凄い。シャープな身のこなしで完全に軌道に乗った。超スローだった前走は、コースロスを気にせぬレース運びで他を圧倒と末脚に磨きがかかっている段階。課題の坂も難なく消化した上に、左回りのみに照準を合わせた仕上げでOP入り目前。

同等の評価を与えたいのがマローブルー。こちらは冬場の現級で足踏み。当時は反応上々で馬体も仕上がっていたが、少々硬かった。対して、最終追いを含めウッドでの併せ馬3本と入念な上に四肢を綺麗に伸ばしたフォームで同馬の季節到来を思わせた。1度走った新潟は5着にとどまったものの、秋華賞TRと相手の揃ったレース。小倉記念で上位に関わった実績を忘れてはならぬ

古町特別は再昇級の関西馬サトノアッシュを始め、もっと上を狙える馬揃いで今後に繋がる1戦。特に、3歳勢の素質は買える。デビューから2連勝のサトノキングダムは1月以来の実戦。唯、すっきりとしたシルエットで垢抜けた馬体は休養前と変わらぬし動ける態勢にある。確かに、一旦は坂路も交えたから順調な上昇曲線を描いたわけではない。が、5Fで4馬身追走した最終追いでは痺れるような手応えでの1F12秒9、センス溢れる身のこなしはさすが。勿論、前走で示した上がり33秒5の切れはフラットなコースで更に生きる

それでも今回に限ればアストラエンブレムを上位に取り上げたい。日曜の坂路で49秒台をマークしたから直前は感触を確かめる程度と思っていた。しかし、朝の3組目に登場すると先行する2歳を6Fで2秒2も追走するハードなメニューを課せられたのだ。しかも、ラストまで手綱を絞ったままでラスト13秒1。少しでも気合いをつけたら大きく時計を詰めそうな勢いで前回時を上回る迫力。得意コースで地力を証明しよう

日曜の特別戦は少々捻りが必要か。特に、岩室温泉特別は混戦。芝のマイルにも登録があったオホーツク。2週前の段階からいつでも出走できる態勢と思わせていたほど中身の濃い稽古を繰り返す。加えて、2度目のハロー明けだった併せ馬では、先週同様に格上を軽くあしらってのフィニッシュで筋骨隆々な上に動きも滑らか。今回が初の1200になるが、追って弾けるよりパワーで押し切るレース振り。急なコーナーに対する懸念はあるが距離短縮はプラスに働く

最後に2歳戦。こちらも土曜の2鞍を取り上げる。土曜5Rの新馬戦は中舘厩舎のコウソクストレート。最も速い時計は先週の5F69秒4ということだから突出した数字ではない。また、いつものパターンとしてウッドの朝一番の時間帯に登場するので馬場状態も良い。それでも、均整の取れた馬体を駆使してのダイナミックな動きで併せ馬では余裕綽々。つまり、実戦向きの勝負根性とセンスをそなえているということ。完成度の高さでデビューを飾る

土曜2Rのブライトエピローグ必勝態勢で臨む。4Fからの行き出しで56秒6だったから典型的な直前軽目。唯、中間には負荷のかかるコース取りでもラストまでシャープな伸びを披露していた。特に、2週前の3頭併せでは内を尻目に能力の違いを見せつける見事な内容。

確かに、前走の相手は軟弱。しかし、直線で窮屈になる場面が再三と力を出し切れなかったのだからレースレベルを気に病む必要はない。前開催でも使えたほどの入念な乗り込みでもここまで待った。既に経験している左回りだからだろう。勿論、馬格からも平坦に替るのは大きなプラス。   。

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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