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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2016年09月22日(木)更新

反動があった天皇賞以上のデキ ゴールドアクター

秋のGⅠに向けてのTRが目白押しという3歳戦線と比べるとオールカマーの位置づけは微妙。が、関東からはGⅠ馬2頭が参戦と久しく見ないメインでの東高西低。その筆頭がゴールドアクター。ウッド朝の2組目に登場しての併せ馬。行き出しは5Fで4馬身前を行くパートナーを窺いつつの道中から直線では内へ。格の違いを見せつけるかのような手応えに終始しての5F67秒6は立派。何故なら、前日までの雨でタフな馬場コンディションだったからだ。

1週前には6F追いまで消化できたほどで、始動した函館から段階を追ってレベルUPできたのだから順調そのもの。確かに、幾分余裕のある体つきだが、膠を滴らせたような毛ヅヤを誇っている。思えば、大敗した前走時は日経賞の反動で乗り出しが遅れた経緯があった。立て直しが功を奏したと見做すべき。

ライバルはマリアライト。こちらは450キロに満たぬ体とは思えぬほどダイナミック。目立つ時計で動く馬ではないから、5Fで70秒を切ったのが1本のみでも気に病む必要はない。鞍上の合図に即反応してのシャープな捌き。従って、単走だった直前で5F72秒9と平凡でも外ラチ沿いだったこと、馬場悪化を考えれば及第点。しかし、中山で2度ゴールドAに先着されている点と、相手がより意欲的といった処で少々譲る。

今年に入って急激に力をつけたツクバアズマオーもウッド。馬体に厚みがあって弾力性を実感できるラストだったのは認める。唯、2000がピンポイントでそれより1F長いと最後まで脚が続かないのでは。

それならばサムソンンズプライド。一叩きの効果が窺えたのが前走の5着だったから尻上がり。現に、5Fで2馬身のアドバンテージがあったとはいえ、稽古駆けする1000万下の外に合わせてキビキビした伸びを披露。体調さえ整えば以前あった精神面の脆さを露呈することはないだろうし、スンナリ先行できそうなメンバー構成も心強い。

本命サイドで収まりそうな日曜と異なり、土曜メインは賽を転がした方がまだマシと思えるほどの大混戦。一応、現級勝ちと同じ条件ならサザナミということになろう。1週前の3頭併せでの遅れに比べれば直前は半馬身及ばないフィニッシュでも手応えに余裕があったし、力を要するウッドもエクスキューズになり得るし、太目感もない。しかし、上昇気流に乗っていた春ほどではないから、他がつけ入る隙も十分。

クードラパンではどうか?一杯追いだった先週には糸を引くような伸びだったし、最後は流した程度でも4F53秒1をマークできた最終追いも濃厚な中身。今春は順調さを欠いて伸び悩んだが、夏を越しての体質強化を実感できる上に、この路線では底を見せていない。51キロのハンデなら台頭があって不思議ない

十分に乗り込んだフクノドリームも面白い。近走はダート馬のイメージが定着しているものの、骨折による長期休養から立ち直れていなかったのが要因だし、坂路中心の調整が続いていた分、ひと押しが足りなかった。しかし、今回の過程はコース追い。内目とはいえ、動きに余裕があっての3F37秒5なら芝で活躍していた当時を彷彿させる。復活の予感

他の特別戦では、まず茨城新聞杯。現級に復帰後2着続きと惜しい競馬を繰り返すクロフネビームスの能力が上。けれども、週半ばの雨で土曜は脚抜きの良いダートが予想される中で差し一手なら紛れはある。敢えてコスモカナディアンを取り上げる。

札幌での好時計勝ちのみが理由ではない。一瞬の脚で抜け出したように映るが、コーナーでは窮屈な形を強いられただけに、中央場所でこそ。春のダート1800では詰めが甘かったが控える競馬をマスターした今は違う。2週続けての併せ馬でいずれも先着と、勝負強さを身につけたのは精神面の充実ゆえで力強さも加わった。

ポリで素晴らしい伸び脚を披露したのがフォワードカフェ(九十九里特別)。本来は坂路調整の馬だが、ここ2週のコース追いでは素晴らしい反応を見せつけた。しかも、単走にも関わらず、鞍上が促した瞬間に弾けての1Fが11秒8でダイナミックな身のこなし。北海道では前を捕らえ切れなかっただけだし、鋭さより持久力で秀でるタイプだから状況は大幅に好転。3歳2月以来の芝長距離戦で真価発揮

平場戦では土曜12RをピックUP。先月下旬からの始動でジックリと乗り込んだオーダードリブンの仕上がりは上々。直前は4Fスタートのしまい重点だったが馬場の外目を軽快に駆け抜けた。その程度のメニューで十分といった体つきだし、500万下の枠を遥かに超えるスケール。荒削りな面が解消したと断言はできぬが、態勢は整っている。

穴を狙うならモルゲンロート。ここ2週は遅れたが、大きく追走してのことだから中身は濃いし、無駄肉のない体。加えて、休養前より柔らかみが出ているから大きなストライドが生むフォームが洗練されている。元々、パワーに偏った走りではない上にバランスの取れた全体像。初芝での大駆けに期待

2歳戦は日曜にスポットを当てる。2Rのキャプテンワイルドの前走は度外視。多頭数の内に押し込められて人馬ともにレースを投げたのだから、着順を額面通りに受け取ってはいない。好馬体でパワフルではあっても余裕残しの仕上げでもあった。逆に、今回は負荷のかかるウッドのみの調整で体が引き締まった効果を十分に感じさせる内容。追っての味が半端でないから、外枠を引いての強引な競馬なら能力が引き出される筈。

日曜4Rはザッツクールで決まり。最終追いの3頭併せでは他を寄せつけない動きで楽々先着。実戦向きのしぶとさがあるし、動きにも活気がある。尾関厩舎らしく新馬にしてはスッキリした体のラインで初戦向き

直後の5Rはキャナルストリートの動きが抜けている。何せ、1週前の3頭併せでは古馬相手に互角以上の動き。しかも、6Fの行き出しだったにも関わらずラストまで余裕があった上に、首を上手く使った走りだから追われてからの反応も鋭い。普通ならこれが◎。唯、ベルウッドデナリにも素質を感じる。最高タイムがポリでの5F69秒台だから目立たないが綺麗なシルエットで芝向きのフットワーク。ワンペースになりがちな走りだから2000もピタリ

プロフィール
柴田卓哉

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。



柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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