絶えず降雪の不安に苛まされる厳冬期の開催がスタート。勿論、メインは最終週のGⅠに直結する根岸Sで、関東勢に好調馬が揃った。まずはスピード自慢の2頭から。
いつも通りにDコースでの調整を進めるコーリンベリーは2週連続の併せ馬でいずれも動きがダイナミック。昨9月の使い出し、状態面に関して首を傾げざるを得なかった段階からすると1走ごとに上向いているのは確か。唯、古馬になってからの当コースでは2度とも振るわないだけに、既に小回り仕様として完成したのではないか。
行き脚はあっても注文がつくのはモンドクラッセも同様。ウッドでの大きく追走しての内で脚色優勢なまま5F67秒7だったから内容としては申し分がない。しかし、バックストレッチがマイルより短くなる分、そこで無理が生じるのがマイナス。
となると、上昇度に賭ける手か。ラストダンサーは急激に力をつけた。プレッシャーの少ない状態で進められたとはいえ、実にしぶとかった霜月Sは本物。その後は目標を定めての仕上げで寸分の狂いもない。久保田厩舎だけにしまい重点となって時計自体は目立たぬが、4Fスタートの最終追いでも前2頭に大きなアドバンテージを与える態勢だったから十分過ぎる負荷。ゴール前の反応も上々で、課題は脚抜きの良いダートでしか能力を見せつけていない点。
明け4歳ベストマッチョは迫力満点。2度目のハロー明けでラッシュの最中に僚馬を5Fで1秒6追走する形。にも関わらず、抜群の推進力で同時入線にまで持ち込んだ。きついラップを刻んでも1F12秒6でまとめられるのは身体能力の高さ故。全身を余すことなく使えていることでも非凡この上ない。帰厩後1本目の併せ馬でさえ唸らされるほどの動きだっただけに万全の仕上り。美浦でイの一番に挙げるのに躊躇はない。……(続く)
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柴田卓哉
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

柴田卓哉
SHIBATA TAKUYA
学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。