ダノンザキッド | |||
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牡2・安田隆行(栗東) | |||
父 | ジャスタウェイ | 母 |
エピックラヴ (Dansili) |
馬主 | ダノックス | 生産者 | ノーザンファーム |
これまでデビューした馬の中で、一番の「大物候補」といえるのがこの馬だ。パドックを見たとき、「こんな仕上げで使っていいの?」とすら思ったくらい緩かったのだが、いざ実戦になると、まったくの完勝。勝ち方からスケールの大きさが感じられた。
この馬はいわゆる筋肉質ではなく、薄手で脚長のタイプ。逆に言えば、ムダ肉が少ないので、緩い状態でも勝てたということなのだろう。薄手で見栄えがしない体なから、筋力の強さ的に抜群で、そのあたりはまさに父ジャスタウェイそっくり。かなり出世すると見ている。
モンファボリ | |||
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牝2・須貝尚介(栗東) | |||
父 | Frankel | 母 |
フォエヴァーダーリング (Congrats) |
馬主 | サンデーレーシング | 生産者 | ノーザンファーム |
この馬の特徴は、なんといっても卓越したスピードだ。デビュー戦で圧巻のブッチ切り、しかもレコード勝ちを収めたように、速さ的にハンパじゃなかった。
410キロの小柄な馬なので、将来性には疑問符がつくし、距離的にどこまで持つかという不安もあるが、現時点でのスピードは他を圧倒している。2歳戦の短距離であれば、主役クラスといっていいだろう。
次走は函館2歳Sらしいが、恐らく1番人気だろう。
ちなみに、堀厩舎のノックオンウッドはこの馬のスピードに恐れをなし、当初予定した函館2歳Sを回避するという。
なお、今年の函館は雨にたたられ、函館2歳Sのころは力の要る馬場になっている公算大。となると、小柄なこの馬にとってはかなり不利に思えるが、フランケル産駒は道悪や力の要る馬場を得意としているので、私はそれほど心配していない。

岡田牧雄
OKADA MAKIO
父の立ち上げた牧場を引き継ぎ、岡田スタッドと改称。以来、マツリダゴッホ、スマートファルコン、サウンドトゥルーのGIホースを含む、数々の重賞ホースを生産している。スプリンターズSを制したスノードラゴンなど年間70〜80頭を所有する大馬主でもある。ビッグレッドファーム代表の岡田繁幸氏は実兄である。