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競馬コラム

岡田牧雄の太鼓判

2022年06月29日(水)更新

宝塚V!「現役日本最強馬」タイトルホルダーの今後も語る

岡田牧雄の太鼓判1頭目

岡田牧雄の太鼓判1頭目
タイトルホルダー
牡4・栗田徹(美浦)
ドゥラメンテ メーヴェ
(Motivator)
馬主 山田弘 生産者 岡田スタツド

「本当に強かった!」

その一言に尽きるね。パンサラッサがああいうハイペースで逃げた(前半5F57秒6)けど、ある意味想定通り。レース前にも話していた通り、和生君が折り合いに絶対の自信を持っていただけに作戦通りの2番手だった。

とはいえペースがペースだけに少し仕掛けが早いように感じて、一瞬だけ「ヤバい」と思ったけどまったく問題にしなかったね。このラップでのレコードタイムは堂々たるものだし、非常に価値のある内容だったと思う。

元々、タイトルホルダーの海外遠征は5歳か6歳でも良いかなと思っていたんだけど、こんな勝ち方をされては凱旋門賞に行くしかなくなっちゃったね。ファン投票第1位の期待に応えることができてホッとしました。応援してくれた皆さん本当にありがとう!

余談だけど、レース一番に祝福の電話をくれたのはノーザンファームの吉田勝己さん。誰よりも悔しかったはずだけど……男としての器を感じるよね。

もう一頭のデアリングタクトも無敗の三冠牝馬の意地を十分に見せてくれた。

内有利の今の阪神で外から追い込んできたのはこの馬だけ。それだけにこちらも着順以上に中身の濃い競馬だった。牡馬相手のGIでも互角以上に渡り合えることを改めて証明してくれたね。

一時は引退も考えたほどの怪我から、ここまで持ち直してくれたスタッフ・厩舎関係者に心から感謝したいね。





岡田牧雄の太鼓判2頭目

ディーンズリスター
牡3・矢作芳人(栗東)
ディープインパクト ラヴズオンリーミー
(Storm Cat)
馬主 サンデーレーシング 生産者 ノーザンファーム

いよいよ2歳競馬が始まったが、昨年の同時期に比べ、「これは」と思える馬が存外少ない。そんな中、内容、時計的に優秀だったのはノッキングポイント(モーリス×チェッキーノ)だ。しっかり折り合い、33.2秒の脚で楽勝しており、これまでデビューした2歳の中では1番といえるだろう。

とはいえ、この馬がクラシックの主役を張れるかというと、少々厳しい気がする。馬自体もいいのだが、それ以上に仕上げの良さが感じられたからだ。モーリス産駒は晩成の傾向があるが、この馬は案外完成度が高い。2歳競馬でかなりやれるはずである。

めぼしい2歳馬が少ないので、今回はあえて3歳馬を取り上げることにする。ダービーの前日にデビューしたディーンズリスター(ディープインパクト×ラヴズオンリーミー)だ。リアルスティール、ラヴズオンリーユーの全弟という超良血だが、脚元の問題でデビューが遅れに遅れてしまったのである。

この馬のデビュー戦は、別の意味で衝撃的だった。パドックの時点で馬っぷりの良さが目立っていたのだが、いざレースになると、出遅れるわ、うまく首が使えず追走に苦労するわ、フラフラ走るわで、道中では「こりゃ惨敗だな」と思えたほど。

ところが、直線でしっかり伸び、勝ち切ってしまったのである。そんな競馬だったので、勝ったこと自体が評価の対象になる。まだ馬がデキていないので、今後連戦連勝で行くかどうかはわからないが、将来的にはきっとと走ってくるだろう。

岡田牧雄

OKADA MAKIO

父の立ち上げた牧場を引き継ぎ、岡田スタッドと改称。以来、マツリダゴッホ、スマートファルコン、サウンドトゥルーのGIホースを含む、数々の重賞ホースを生産している。スプリンターズSを制したスノードラゴンなど年間70〜80頭を所有する大馬主でもある。ビッグレッドファーム代表の岡田繁幸氏は実兄である。

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