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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2019年03月23日(土)更新

高松宮記念の馬場設定は?

上空の気圧の谷の影響で土曜は3場とも雲が多そう。とくに中山は午後から夜にかけて多少の降水がある可能性がある。日曜は西から高気圧が近づくのでおおむね晴れそう。


【中山芝】


■3~4コーナーを除けば意外なほど内が悪くない、内外互角、先行差し互角


《Aコース5週目》

先週は日・月で合計33ミリ降り、その後晴れが続いた。土・日ともほぼタイム差なし前後の時計だった。

合流点以降の3~4コーナーの芝はかなり傷んでいるが、それ以外の部分は意外なほど傷んでいない様子。とくに中山芝の直線はバラけるので、それほど内が失速する感じはない。

今週は雨が降っておらず、先週を含めてほぼ2週間雨が降ってない日が続いた。その分散水しているし、土曜の午前中は小雨が降っている。この雨で多少は内が緩む。土曜は良~稍重を想定し、0.3秒前後遅い時計を想定する。

日曜の天気は晴れを想定。やや含水多めの良を想定し、0.3秒前後遅い時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



【中山ダート】


■カラカラに近いダート、やや外有利、やや先行有利


先週は週アタマに33ミリ降ったが、それ以降晴れの中間て砂はかなり乾いていた。日曜はスローペースが多かった分を補正して、土・日とも0.4秒前後速いだったと考える。

今週も雨が降ってないが、土曜の午前中に雨が降り、さらに土曜は曇りで小雨が降ったり止んだりか。良~稍重を想定し、0.5秒前後速い時計を想定する。

日曜は晴れを想定。稍重→良という推移を想定し、0.3秒前後速い時計を想定する。やや外有利、やや先行有利。



【阪神芝】


久々に乾いた状態の芝、やや内有利、先行差し互角


《Aコース5週目》

先週は土・日で16.5ミリ、水曜に1.5ミリ降り、土曜の朝にも4ミリ、日曜の1時頃1ミリ降った。芝は土・日とも稍重で、土曜は1.1秒前後遅く、日曜は1.5秒前後遅かった。

Aコース5週めだが内にも十分芝は残っている。芝の状態はナカナカよさそう。

今週も火曜に0.5ミリ、木曜に2ミリ、金曜に0.5ミリ降った。週末は土曜は曇り、日曜は晴れそう。雨は降らないと想定し、芝は乾き気味と考える。土・日とも良を想定し、タイム差なし前後の時計を想定する。やや内有利、先行差し互角。




【阪神ダート】


■含水はそこそこだがやや時計がかかる、内外互角、先行差し互角


先週は土・日で16.5ミリ、水曜に1.5ミリ降り、土曜の朝にも4ミリ、日曜の1時頃1ミリ降った。土・日とも稍重で、土・日とも0.3秒前後遅かった(日曜はスローペースが多かったので、それを考慮して幾分補正している)。

土・日とも昼過ぎになると向かい風が強くなった。阪神は午後にもダート戦が多いので、その分向かい風の影響が大きかった感じ。

今週は火曜に0.5ミリ、木曜に2ミリ、金曜に0.5ミリ降った。金曜段階では先週並に含水があるが、週末には雨はないと想定。土・日は良を想定し、0.5秒前後遅い時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



【中京芝】


■内も悪くないが外のほうが伸びる、内外互角、やや差し有利


《Bコース1週目》

先週は週アタマに36ミリほど降った。土・日とも晴れたが週アタマの含水が土曜の午前中残り、土曜の2Rは稍重だった。7R以降は良で行われた。タイム差なし前後の時計だった。日曜も晴れ、良で0.4秒前後遅い時計だった。

中京の芝は今頃になるとかなり傷むものだが、今年は例年に比べて不思議と傷みが少ない。内もそれほど悪くないのだが、まだほとんど踏まれてない分外のほうが伸びる傾向はありそうだ。

今週は木曜に0.5ミリ降った。冬型の気圧配置なので北西~西北西の風(ゴール前直線で横風)が稍強そう。土・日は晴れを想定し、良で0.2秒前後遅い時計を想定する。内外互角、やや差し有利。


今週のG1は高松宮記念。1着賞金1億1000万円。1カ月後に香港のチェアマンズスプリントプライズ(1着賞金約2億2500万円)、香港チャンピオンズマイル(1着賞金約2億5300万円)があり、出走馬のうちチェアマンズスプリントプライズにダノンスマッシュ、ナックビーナス、ミスターメロディ、香港チャンピオンズマイルに第2志望でミスターメロディが登録している。

元号替わりを控えて競馬の世界でも主役交代が目立つ。昨年秋からのロードカナロア産駒の活躍を見て、活躍馬の母方に入ったサンデー系が能力を底上げしている、というシナリオを思い描いていたが、それもロードカナロア自身のポテンシャルの高さがあってこそ。母系にサンデーが入ってないために距離適性が伸びてないなら、ここではそれもプラスかもしれない。ダノンスマッシュ◎。

対抗はロジクライ◯。マイルCSは引っ掛かっていた。前走は内で詰まった。父ハーツクライの産駒は短距離がイマイチだが、母方が短距離血統で固められていて距離短縮に期待できる。

以下ティーハーフ、デアレガーロ、ナックビーナス、モズスーパーフレア、ダイメイプリンセス、アレスバローズ、レッツゴードンキ。



【中京ダート】


■やや乾き気味でやや遅いダート、やや先行有利、やや内有利


先週は週アタマに36ミリほど降り、その含水が残って土曜の1Rは稍重、それ以降が良になった。土曜は0.8秒前後遅かった。日曜は良で0.2秒前後遅かった。

先週の土曜は向かい風が強く、とくにメーンレース前後は風が強くなった。日曜より土曜の時計のほうが遅いのはその影響かもしれない。

今週は木曜に0.5ミリ降った。土・日は晴れを想定し、やや乾き気味の良を想定して、0.5秒前後遅い時計を想定する。やや先行有利、やや内有利。



城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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