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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2019年03月30日(土)更新

大阪杯の馬場状態は雨次第で

太平洋上に前線ができていて、前線の北側には冷たい天気。関東の南に気圧の谷がある。そのため土曜の中山は雲が多いが、雨が予想されるのは深夜から日曜朝にかけて。土曜の阪神は序盤からポツポツと降りつつあるが。

日曜は中山、阪神とも晴れ。前日の雨量は少なそうなので、含水量もそれほど多くなさそう。ただし阪神はやや西風(ゴール前直線で向かい風)がありそう。


【中山芝】


■コース替わりで合流点部分も内がよくなる、内有利、先行有利


《今週からBコース》

先週までほぼ2週間雨が降らなかった。週末は雲が多い天気で、土曜の午前中から昼過ぎまで小雨がパラついた。雨足は弱くなかった感じだが、降ったり止んだりで降水量としてはカウントされなかった。9R以降稍重になった。0.5秒前後遅い時計になった。日曜は晴れ、良で0.5秒前後遅い時計になった。

今年の中山は合流点部分を除いて例年より芝が傷んでいない。今週からBコース替わりで、合流点部分の傷みもカバーされ、内がさらによくなる。

今週はさらに1週間雨が降ってない。その分マメに散水している。土曜は雲が多いが、開催中に雨は降らないと想定し、0.3秒前後速い時計を想定する。

土曜の夜から日曜の早朝にかけて数ミリ前後雨が降りそう。日曜の晴れを想定。前日の雨の影響は少ないと考えて、通常並の良を想定し、0.3秒前後速い時計を想定する。内有利、先行有利。



【中山ダート】


■カラカラに近いダートでやや力が要る、やや外有利、先行差し互角


先週までほぼ2週間雨が降らなかった。週末は雲が多い天気で、土曜の午前中から昼過ぎまで小雨がパラついた。土曜は7Rまで良、10・12Rは稍重になった。0.4秒前後速い時計になった。日曜は晴れ、乾いた良で0.5秒前後速い時計だった。

今週はさらに1週間雨が降ってない。土曜は曇りを想定する。カラカラに近いダートで、0.3秒前後遅い時計を想定する。

土曜の夜から日曜の早朝にかけて数ミリ前後雨が降りそう。日曜は晴れを想定。だがもともとカラカラに近い状態だったので、あまり含水への影響はなさそう。タイム差なし前後の時計を想定する。やや外有利、先行差し互角。



【阪神芝】


■ほぼ標準的な含水の芝、やや内有利、先行差し互角


《今週からBコース》

先週の中間は雲の多い天気で火曜に0.5ミリ、木曜に2ミリ、金曜に0.5ミリ降った。その分散水を控えたので芝は土・日とも良でむしろ乾き気味だった。土曜は0.3秒前後速い時計だった、日曜0.1秒前後遅い時計だった。

Aコースが使われていた先週までの時点でも芝はかなりよかった。今週からBコースになれば内がさらによくなる。

今週の中間はは1週間雨が降らなかった。だがその分積極的に散水したので含水量は先週とほぼ変わらないハズ。土曜は日本海側と太平洋側に低気圧があり、雨雲が昼から夜にかけて通り過ぎていく。

土曜は序盤から雨が降ったり、止んだり。この雨量がどこまでになるかだが、まだ乾き気味の状況なら、コース替わりしたことも考えて0.5秒前後速い時計を想定する。雨が本格的に降ればそれなりに下が緩むので、降り方によっては1秒くらいまで遅くなる可能性もある。

雨は4~5ミリ降って早朝までに止み、日曜は晴れを想定する。稍重→良という推移を想定し、0.5秒前後遅い時計を想定する。やや内有利、先行差し互角。


今週のG1は大阪杯。1着賞金1億2000万円。今や誰でも知っているが、今週ドバイでは6つG1競走が行われる。そのうち3つ(ドバイワールドC・ダ2000m・1着賞金約8億円、ドバイターフ・芝1800m・1着賞金約4億円、ドバイシーマクラシック・芝2410m・1着賞金約4億円)が大阪杯と路線がかぶっている。

大阪杯の1着賞金はドバイの各レースに比べるとぐっと安いが、ドバイをにらみつつ両天秤をかけられる点でローテーションが作りやすい。今回はドバイターフにアーモンドアイが出走するので、有力馬が対決を避け、大阪杯のメンバーが超豪華になった。この先目標になるようなレースがあるわけでないので、ここはメイチ勝負になるハズ。

目移りする組み合わせ。ワグネリアン◎にはズブくて直線が長くないと届かない印象がある。だが実際にそういうレースをしたのは皐月賞だけ。ダービーは前目に位置どってけっこう器用な競馬をした。阪神芝2000なら早めのスパートで脚の長さ比べができる。ここはディープインパクトの後継馬に育つための関門。

相手はキセキ○、サングレーザー、ペルシアンナイト、アルアイン、ブラストワンピース、ステイフーリッシュ、エポカドーロ。




【阪神ダート】


■含水はそこそこだがやや時計がかかる、内外互角、先行差し互角


先週の中間は雲の多い天気で火曜に0.5ミリ、木曜に2ミリ、金曜に0.5ミリ降った。土曜は3Rまで稍重で、5R以降が良になった。土曜は0.6秒前後遅かった。日曜はやや含水多めの良で、やはり0.6秒前後遅かった。

今週の中間は1週間雨が降らなかった。土曜は雨が降るまでのダートは乾き気味で、0.3秒前後遅い時計を想定する。雨が降り出す時間・雨量にもよるが、開催中に雨が降った場合もそれほど一気に早くならないものと考える。

雨は4~5ミリ降って早朝までに止み、日曜は晴れると想定する。稍重→良という推移を想定し、日曜はタイム差なし前後の時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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