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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2019年04月20日(土)更新

東京&京都 開幕週の馬場をサキヨミ

実際の五月はもう少し先だが、週末の天気は高気圧に覆われた所謂“五月晴れ”で、久々に土・日とも危なげない天気。


【東京芝】


■気温上がっていっそう速くなった芝、やや内有利、先行差し互角


《Aコース1週目》

東京の開催スケジュールは11月(5回東京)→2月(1回東京)→4月(2回東京)となっている。先場所(1回東京)は真冬の開催で、例年なら時計がやや遅い傾向がある。だが今年の2月開催の時計はあまり遅くならなかった。

1回開催以降にエアレーションしているが、これは毎年やっていること。しかも3月半ばから気温がかなり上がっている。3月からシート養生したのであれば、野芝もある程度目覚めているハズ。また昨年秋からの芝は例年より0.5~1秒くらい速い。2月開催の時計がそれほど遅くならなかったのはそれに引っ張られてのもの。

今週からAコースになる。Aコースは昨年の4回東京で7日間使われ、何回か雨の開催もあったが、芝が元気な秋しょっぱなで、傷みはさほどなかったハズ。このDコース→Aコース戻しは、9mも内に戻るため、グリーンベルト開催というには当たらないが、内のほうがよくなるのは例年のこと。まともなら今開催の時計もかなり速いハズ。

4月の10日に30ミリ、11日に1ミリ、今週の月曜に1ミリ降り、火曜から金曜まで連日散水している。この散水がどれくらい効くかだが、東京は水はけがいいのでそう遅くはならないハズ。週末は土・日とも晴れ、良を想定し、1秒前後速い時計を想定する。風が吹くとすれば南風(ゴール前直線で横風)だが、そう強くは吹かなさそう。やや内有利、先行差し互角。



【東京ダート】


■カラカラで力の要るダート、やや外有利、やや先行有利


1回東京は凍結防止剤を使う真冬の開催で、年間を通じてもっとも時計が遅い。インターバルの間に砂中の凍結防止剤は流れ、2回東京では通常のダートに戻る。

今週の中間は月曜に1ミリ降っただけ。砂はカラカラで、凍結防止剤が入ってないダートとしてはかなり遅くなりそう。土・日とも晴れ、含水少なめな良を想定し、0.3秒前後遅い時計を想定する。やや外有利、やや先行有利。



【京都芝】


■土曜にやや速い時計が出ても、日曜には時計が落ち着く、やや内有利、先行差し互角


《Cコース1週目》

1・2回京都は真冬の開催で、しかもA・Bコースが使われるのは秋以来2度目だったため、芝は当然かなり傷んでいた。

今開催で使われるCコースも昨年の5回京都で4日間使われているが、11月の開催時点ではまだ芝が元気だったし、開催日も晴れていたため、芝はそれほど傷まなかった。今は気温が上がって芝も活動的になっている。Bコースとの状態の差は歴然のハズ。

だが京都はかなり思いきって軟らかくしている様子なので、もともとの時計がかなり遅く、また2カ月のインターバルの間にエアレーションもしている。時計が一気に速くなることはないし、また差しも効きそう。

先週の日曜に10ミリ降って以降雨が降ってない。その分連日散水している。中間に整備された分土曜にポンと速い時計が出る可能性はあるが、日曜には時計は落ち着きそう。土・日とも晴れの良の想定で、土曜は0.5秒前後速い時計を想定する。日曜は良で0.3秒前後遅い時計を想定する。やや内有利、先行差し互角。




【京都ダート】


■乾き気味のやや力の要るダート、内外互角、先行差し互角


1・2回京都の開催中に凍結防止剤をまいたというアナウンスはなかったが、時計のかかり方から見て、12月の段階で馬場メンテナンスのために1回まかれたのではないか、と考えている。

今年はその後菜種梅雨があった。雨で凍結防止剤は流れているから、今開催は普通の京都のダートの時計のかかり方に戻るハズ。

先週の日曜に10ミリ降って以降雨が降ってない。カラカラというほどではないがかなり乾き気味の良のダートで、土・日ともタイム差なし前後の時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



【福島芝】


■やや乾き気味だが軟らかめの状態、内外互角、先行差し互角


《今週からBコース》

先週は中間の水・木に降水量換算で合わせて31.5ミリ相当の雪が降った。気温が高かったためすぐに解けてしまい、週末には水はけしていた。土曜は晴れ、標準的な含水の良で0.3秒前後遅い時計だった。日曜は晴れのち曇り、さらに水はけした良で、やはり0.3秒前後遅い時計だった。日曜はやや南風(ゴール前直線で追い風)が強かった。

今週は月曜に2.5ミリ、金曜に0.5ミリ降った。先週の水はけが早かったことから見て、今週は乾き気味の良を想定する。Bコース替わりして内がよくなると考え、土・日ともタイム差なし前後の時計を想定する。どこかのタイミングで西風(3~4コーナーで向かい風)がやや強く吹くかもしれない。内外互角、先行差し互角。



【福島ダート】


■乾き気味で力の要る遅いダート、内外互角、逃げ・先行有利


先週は水・木に降水量換算で合わせて31.5ミリ相当の雪が降った。土・日は晴れた。土曜は重で0.4秒前後速く、日曜は6Rまで稍重、8R以降は良で、まとめて0.5秒前後遅かった。前回も指摘したがやはり時計がかなり遅め。砂が変わっている可能性が高い。

今週は月曜に2.5ミリ、金曜に0.5ミリ降った。土・日は晴れ、標準的な良を想定し、1秒前後遅い時計を想定する。内外互角、逃げ・先行有利。



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城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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