協力:
  • Googleログイン
  • ログイン
  • 無料会員登録
  1. トップ
  2. 無料コラム
  3. 城崎哲:馬場トレンドジャッジ
  4. 3日間の天気の移り変わりに注意

競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2019年04月27日(土)更新

3日間の天気の移り変わりに注意

土曜は西から高気圧が近づく。新潟は気圧の谷になって一日中雨。東京は開催が始まる前に雨が上がって晴れる。西高東低の気圧配置で全国的に北西風が強そう。

日曜は高気圧に覆われて風は弱まり、東京、京都とも晴れる。風も強くなさそう。

月曜も高気圧に覆われて新潟は晴れる。京都も開催中はほぼ晴れるが、西から低気圧が接近するため、メーンレース頃に雨が降る可能性も少々。


【東京芝】


■土曜は雨が降ってやや遅くなるが、日曜には速さが戻る、やや内有利、先行差し互角


《Aコース2週目》

先週は月曜に1ミリ降り、火曜から金曜まで連日散水していた。週末は土・日とも晴れ、良で、1秒前後速い時計だった。

先週も書いたが、東京の時計は昨年秋から速めで、1回開催以降にエアレーションしているものの、時計の速さは相変わらずだった。これから気温が上がって野芝がさらに充実するので、芝がもっと速くなる可能性も十分ある。

今週は水曜に2ミリ、木曜に2.5ミリ、金曜に1ミリ、土曜の朝にも5ミリ程度降った。だがすでに雨は上がり、その後は晴れそう。降水量が少ないので良化は早いと考えるが、馬場が軟らかいので時計への影響はそれなりにあるハズ。土曜は晴れ、稍重→良という推移を想定し、タイム差なし前後の時計を想定する。日曜は晴れ、良を想定し、1秒前後速い時計を想定する。やや内有利、先行差し互角。



【東京ダート】


■含水多めでやや速いダート、やや外有利、やや先行有利


先週の中間は月曜に1ミリ降っただけ。また土・日とも晴れ、砂が乾き気味だった。土・日とも0.7秒前後遅い時計だった。

今週は水曜に2ミリ、木曜に2.5ミリ、金曜に1ミリ降った。さらに土曜の朝方に5ミリ程度降った。砂は水を含んで多少速くなりそう。また北西の風(ゴール前で向かい風)がやや強くなりそう。土曜は稍重→良という推移を想定し、0.5秒前後速い時計を想定する。

日曜は晴れを想定する。ある程度砂が乾き、風も弱くなると考えて、タイム差なし前後の時計を想定する。やや外有利、やや先行有利。



【京都芝】


■多少含水あって軟らかい芝、やや内有利、先行差し互角


《Cコース2週目》

先週は1週間雨が降らなかった。その分連日散水していたが、気温が上がって芝が充実していたため予想よりもかなり速い時計が出た。土曜は晴れの良で0.9秒前後速く、日曜も晴れの良で1.4秒前後速かった。

京都は昨年の秋以来まとまった雨に降られたことがほとんどない。それでいてある程度遅さをキープできていたのは、積極的なエアレーションと散水をしていたため。芝は相当軟らかく作られているハズ。

今週は水曜に1.5ミリ、木曜に0.5ミリ、さらに金曜から土曜の早朝にかけて2ミリ程度降った。日曜は晴れを想定する。土曜を挟んで含水はほぼ引いたと考えて、良で0.8秒前後速い時計を想定する。月曜はおおむね曇り、開催中に雨は降らないものと考えて、良で0.5秒前後速い時計を想定する。やや内有利、先行差し互角。


今週のGIは天皇賞春。1着賞金1億5000万円。3000m超の国際レースには最近1着賞金約3億1400万円に増額されたメルボルンCがあるが、それに次ぐのがこの天皇賞春と菊花賞になる。イギリスのセントレジャーは6200万円程度だ。天皇賞春を勝つと11月のメルボルンCへの優先出走権が与えられる。

エタリオウが◎。2着続きという戦歴もレースぶりも父ステイゴールドを彷彿とさせるもの。フィエールマンと1番人気をやりとりしていて、土曜朝の段階で2番人気だが、菊花賞は相当な距離ロスがあった。出遅れ癖というマイナスがあるが、少なくとも前走は出遅れなかった。菊花賞と違って少頭数なので脚質的なプラスもある。

以下メイショウテッコン、フィエールマン、グローリーヴェイズ、ユーキャンスマイル、パフォーマプロミス、チェスナットコート。




【京都ダート】


■標準的含水でやや力の要るダート、内外互角、やや先行有利


先週は日曜に10ミリ降っただけ、乾き気味のダートだった。土・日とも晴れの良で、土曜はタイム差なし、日曜は0.6秒前後遅い時計だった。

今週は水曜に1.5ミリ、木曜に0.5ミリ、さらに金曜から土曜の早朝にかけて2ミリ程度降った。日曜以降は晴れを想定する。先週と状態面では大きくは変わらないハズ。日・月ともタイム差なし前後の時計を想定する。内外互角、やや先行有利。



【新潟芝】


■水をたっぷり含んだ軟らかい芝で力の要る状態、やや外有利、先行差し互角


《Bコース1週目》

新潟の場合は気温が上がってからまだ2週間ほど。芝はまだ成長途上。また新潟は1回新潟を終えてから張り替えるので、1回新潟はローテーションの末期で芝がもっともデコボコしている時期。そのため毎年時計がかかる傾向がある。

今週は水曜に2.5ミリ、木曜に12.5ミリ、金曜から土曜の朝にかけて20ミリ弱降った。土曜はさらに日中も小雨が降り続きそう。重馬場で2秒前後遅い時計を想定する。また北西の風がやや強く吹きそうだが、新潟の直線に対しては横風なので時計への影響は小さいハズ。

日曜を休んで月曜は晴れ、芝は水はけしてやや含水多めの良を想定する。土曜のレースで荒れた分を考えてタイム差なし前後の時計を想定する。やや外有利、先行差し互角。



【新潟ダート】


■水をたっぷり含んで速いダート、やや内有利、逃げ・先行有利


今週は水曜に2.5ミリ、木曜に12.5ミリ、金曜から土曜の朝にかけて20ミリ弱降った。さらに日中も小雨が降り続きそう。土曜は不良で2秒前後速い時計を想定する。また土曜は北西の風がやや強く吹きそうだが、新潟の直線に対しては横風なので時計への影響は小さいハズ。

日曜を挟んで月曜は晴れを想定するが、ダートはそう簡単に水はけしない。月曜は重→稍重という推移を想定し、1秒前後速い時計を想定する。やや内有利、逃げ・先行有利。



城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

  • twitter
  • facebook
  • g+
  • line