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競馬コラム

馬場トレンドジャッジ

2019年06月29日(土)更新

福島・中京の馬場のデキに注目

小さめの台風3号は日本列島に接近する前に温帯低気圧に変わったため、木曜夜から金曜にかけての雨量は意外なほど少なかった。梅雨前線の活動は一時的に弱まっているが、29日朝に華中で発生した低気圧が前線に沿って日本列島へ近づいてくる。それに伴って前線の活動が活発化すると予想されている。

函館は前線からは遠いが気圧の谷の中にあり、土・日ともほぼ曇り。ただし日曜のメーンレース頃から弱い雨が降り始める可能性がある。土・日とも東南東の風(ゴール前直線で向かい風)が強そう。

金曜から土曜の朝にかけて梅雨前線が南下し、福島からやや遠ざかっていた。そのため土曜はほぼ曇り。ただし低気圧の接近とともに前線が再度北上するので、午後から少しずつ雨が降り出しそう。引き続き日曜は一日中雨で、強く降る可能性もある。土・日とも風はなさそう。

中京も土曜は朝のうち曇り、ただし南から暖湿気が吹き込んでいて、いつ雨が降ってもおかしくない状態。前線上の低気圧の接近に伴い、土曜の夜から雨が降り出し、そのまま日曜も降り続きそう。強く降る可能性もある。風はほとんどないハズ。


【福島芝】


■水を多く含んだ軟らかく状態の良い芝、やや内有利、やや先行有利


《Aコース1週目》

聞けば競馬のファン層の年齢層はけっこう高めらしい。かつての福島の芝にはいつもボロボロという印象があったが、今はもう全然そうではない、ということをこれまで何度も書いてきたような気がするが、もしかすると「福島の芝がボロボロ」という先入観があるのは50代くらいのファンまでで、40代より若い世代だとそもそもそんな先入観自体ないのかもしれない。

とくに今年の1回福島の芝はよかった。時計が速いこと、イコール、芝がよいことではない、という難しい論理は横に置いといて、一昨年に比べると1秒近く時計が速くなっている。

さらに今年は1回福島からの2カ月のインターバルの間にシャタリング作業をしている。2カ月という短いインターバルの間でシャタリングするのはたぶん本邦初。よほど芝の生育度合いに自信があるからできることだろう。

今週の中間は月曜に5.5ミリ、火曜に0.5ミリ、木曜に3ミリ、金曜に2.5ミリ…と、いかにも梅雨時らしく、ほぼ毎日少量の雨が降り続いている。土曜はとりあえず曇りだが、朝のうち小雨が降っていたことや午後から断続的に雨が降る可能性を考えて、土曜は稍重前後を想定し0.8秒前後遅い時計を想定する。日曜は朝からずっと雨が降り続く。重→不良という推移を想定し、2秒前後遅い時計を想定する。やや内有利、やや先行有利。



【福島ダート】


■含水多めで良から稍重→重→不良へと推移する速いダート、先行差し互角、内外互角


今週の中間は月曜に5.5ミリ、火曜に0.5ミリ、木曜に3ミリ、金曜に2.5ミリ降った。金曜時点での馬場発表は良だが、かなり稍重に近い含水多めの良であるハズ。土曜の朝のうち降っていた小雨はとりあえずやんでいるが、この先断続的に雨が降る可能性もある。もともとの含水量も多いので、稍重からの良化はなさそう。土曜は1秒前後速い時計を想定する。

土曜の夕方に雨が降り出すと、そのまま日曜まで降り続きそう。とくに日曜の午前中から昼過ぎまで強く降る可能性がある。20ミリ近く降るという想定で、不良を想定し、2秒前後速い時計を想定する。先行差し互角、内外互角。



【中京芝】


■新装開店状態の芝も開幕早々の雨。内有利、逃げ・先行有利


《Aコース1週目》

ここ数年の中京は10場の中でもっとも芝が傷みやすい競馬場だった。それには二つの理由があった。一つは今開催以外の開催がすべて冬の開催だということ。冬の開催は芝が弱っている時期に行われるので、いくら細切れ開催にしても芝の傷みは急速に進む。

もう一つは、これまでの中京の芝の張り替え時期が今開催が終えてからで、芝の最盛期を半分くらい過ぎてからの張り替えになっていたからだ。だが昨年までと違って今年は今回は2回開催と3回開催の間に張り替えしている。あるいは2回に分けて張り替えるということなのか?いずれにしても温暖化を考慮してのレギュレーションの変更であることは間違いなさそうだ。

これで芝が傷みやすい二つの要因のうちの一つが解消されたわけだ。年間を通じての効果の検証はこれからになるが、少なくとも今開催の芝がよくなることは間違いない。というのは、これまでの3回中京の芝はシーズン末期だったのが、今年からは新装開店状態の芝になるわけだから。JRA-HPの写真をみても、これまでの中京にはなかった芝の状態の良さが容易に見て取れる。ちょっと切ないのは開幕週から雨の競馬になりそうなことだが、それは言っても仕方がない。

今週の中間は木曜に40ミリ、金曜に2.5ミリ降った。そのため土曜の芝は最初からかなり水分を含んでいる。重→稍重という推移を想定し、0.8秒前後遅い時計を想定する。雨は土曜の夜に再び降り出し、その後はずっと降り続きそうだ。日曜は不良を想定し、2秒前後遅い時計を想定する。内有利、逃げ・先行有利。




【中京ダート】


■シャブシャブの含水で目一杯速いダート、内外互角、先行差し互角


今週の中間は木曜に40ミリ、金曜に2.5ミリ降った。土曜は不良→重という推移を想定し、1.5秒前後速い時計を想定する。土曜の夜に再び降り出し、その後はずっと降り続きそうだ。日曜は不良を想定し、2.5秒前後速い時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



【函館芝】


■雨の競馬続きで軟らかめの芝、ゴール前で向かい風が強そう、先行差し互角、内外互角


《Aコース3週目》

先週の土曜は3R頃から雨が降り出してずっと小雨が降り続いた。土曜は7Rまで良で、9R以降が稍重になった。1秒前後遅い時計だった。雨はその後も降り続き、深夜に止むまでの雨量は12.5ミリだった。日曜は1Rのみ重で、それ以降は稍重だった。また日曜は東南東の風(ゴール前直線で向かい風)が強かった。1.1秒前後遅い時計だった。

今年の函館もこれで3週目。雨が降ってなかったのは1週目の土曜日だけ。その土曜日の時計が0.5秒前後速かったことから、本来なら昨年と時計的に同じくらいの状態だったと思われるが、翌日の日曜に雨が降って2週続けて雨の競馬になった。

JRA-HPの写真を見る限り状態はよさそうに見えるが、今年は開催前にシャタリングをかけて念入りに馬場を軟らかくしている。それに加えて雨の競馬なのですでにある程度のダメージが蓄積されているハズ。

今週の中間は雨が降っていない。雨の降り出しを日曜のメーンレース以降と想定する。であればある程度乾いた状態で競馬できるので多少時計を戻すハズ。土・日とも0.5秒前後速い時計を想定する。土・日とも東南東の風(ゴール前直線で向かい風、先週の日曜の風と同じ向き)が強そうで、先行馬がやや影響受けそう。先行差し互角、内外互角。



【函館ダート】


■曇りだが乾き気味のダート、やや先行有利、やや内有利


先週も中間に雨が降らず、週末に雨が降った。土曜の開始早々に降り出して、一日中弱い雨が降り続いた。土曜のダートは2・4Rが良、6R以降が稍重になった。0.5秒前後速い時計だった。開催終了後も雨は降り続き、トータルの雨量は12.5ミリになった。日曜は曇りで8Rまでが重、12Rのみ稍重になった。2秒前後速い時計だった。

今週の中間は晴れの日が続いた。前線も遠いので土・日もおおむね曇りを想定する。今週の土・日は南東の風(ゴール前で向い風に相当)が強めに吹きそうで、先行馬が多少影響受けるかも。土・日ともタイム差なし前後の時計を想定する。逃げ・先行有利、やや内有利。



城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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