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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2019年07月20日(土)更新

最終週も雨の影響がカギ

梅雨前線が福島あたりまで上がっている。一方台風5号は九州の西を北上し、日本海側へ抜けて本州直撃は免れた様子。

福島は梅雨前線に近い。前線には台風から湿暖気が供給されるため、福島は土・日とも降ったり止んだりの天気になりそう。

中京は台風からも前線からも遠いが、暖湿気が入ってくるので雲が広がりやすく土・日ともおおむね曇りで、小雨が降る可能性もある。

函館は前線とは離れているが気圧の谷の中にある。土曜は曇りで午後に晴れ間が出そうだが夕立注意。日曜は晴れのち曇りで、南東の風(ゴール前直線で向い風)がやや強い。


【福島芝】


■軟らかい芝で内の傷みが進んでいる、やや外有利、先行差し互角


《Bコース2週目》

先週は中間に雨は降らなかったが、金曜の早朝に15ミリ降った。土曜はほぼ曇りで、1・3Rが稍重、5R以降が良で行われた。0.6秒前後速い時計だった。日曜は早朝に8ミリほど降り、それ以降も曇ったり降ったりで一日中重で行われた。1.3秒前後遅い時計だった。

先々週の時点では芝はやや傷み程度で、かつコース替わりがあったため、土曜の時計はけっこう速かった。だが日曜の雨の競馬で芝がはっきり傷んだ様子だった。日曜の午後の芝レースでは馬群はおおむね外を回り、直線でも外を回った馬が伸びていた。いわゆる外差しの馬場が出現していた。開催前にシャタリングしたこともあって芝がかなり軟らかそう。含水があるとさらに軟らかくなりそうだ。

今週は木曜から金曜の朝にかけて7ミリ降った。土曜朝雨はやんでいるが、台風は遠いが梅雨前線が近いので、小雨が降ったり曇ったりという感じで多少降るのではないか。含水多めの良を想定して0.8秒前後遅い時計を想定する。

土曜の夜に多少降る可能性がある。日曜も前線は近いが東に高気圧ができるので湿気が飛ばされそう。日曜は曇りの良を見込んでタイム差なし前後の時計を想定する。やや外有利、先行差し互角。



【福島ダート】


■今開催はじめてある程度乾いた標準的なダート、やや先行有利、やや外有利


先週は中間に雨は降らなかったが、金曜の早朝に15ミリ降った。土曜はほぼ曇りで、2・4Rが重、8~11Rが稍重で行われた。1秒前後速い時計だった。日曜は早朝に8ミリほど降り、それ以降も降ったり曇ったりで一日中重で行われた。2.1秒前後速い時計だった。

今週は木曜から金曜の朝にかけて7ミリ降った。土曜は曇り時々小雨と考えて稍重を想定し、0.7秒前後速い時計を想定する。土曜の夜に多少降る可能性がある。日曜は曇りだが気温が上がりそうで、含水多めの良を想定し、0.2秒前後速い時計を想定する。やや先行有利、やや外有利。




【中京芝】


■1週間雨が降り続いてゆるゆるになった芝、やや内有利、逃げ・先行有利


《Bコース2週目》


先週は木曜の夜から金曜の朝にかけて17ミリ降った。土曜の開催中は小雨交じりの曇りで一日中稍重だった。時計はタイム差なし前後だった。5・7・11Rはスローペースだったが、そのうち11Rはまあまあ速かった。さらに土曜の夜から早朝にかけて20ミリ少々降った。日曜は1~4Rが不良で、5R以降が重になった。時計は、1~4Rまでは2秒程度遅い。5~6Rが1.5秒程度遅い、10・12Rは0.5秒程度遅い…という感じか。

先々週まではどうにか芝が堪えていた感じだったが、先週の天気はさすがに厳しかったようで、日曜のレースでは馬群が最初から最後まで内を開けて走っていた。内めには土色が出ていた。

さらにそれからずっと雨が降り続いている。とくに水曜に19ミリ、木曜に33ミリ、金曜に19ミリ…というような続けざまの降り方で、土がゆるゆるになってないか心配。週末は台風からも前線からも遠いが、暖湿気が入ってくるので曇りで小雨が降る可能性はある。

土曜の朝にさらに1ミリ程度降った様子。ただし開催中は雨は降らなそう。土曜は重前後で1.5秒前後遅い時計を想定する。日曜は稍重の想定で、0.8秒前後遅い時計を想定する。ある程度全体が外を回るようになると逆に内のほうが有利になりがち。やや内有利、逃げ・先行有利。




【中京ダート】


■含水多めで速いダート、内外互角、やや先行有利


先週は木曜の夜から金曜の朝にかけて17ミリ降った。土曜は小雨交じりの曇りで一日中重だった。時計は1.8秒前後速かった。日曜は3Rが不良で、7R以降は重になった。時計は3.5秒前後遅かった。8・11Rはスローペースだったと思われるがあまり遅い時計ではなかったのでそのままに。

今週はずっと雨が降って、とくに水曜に19ミリ、木曜に33ミリ、金曜に19ミリと降り続いて乾く間がなかった。土曜の朝にも1ミリ程度降った。土曜は不良→重という推移を想定し、2秒前後速い時計を想定する。日曜は稍重前後を想定し、1.5秒前後速い時計を想定する。内外互角、やや先行有利。



【函館芝】


■芝の状態上々で含水も標準的。やや力の要る芝、やや先行有利、やや内有利


《Bコース2週目》

先週は中間に雨は降らなかったが、金曜から土曜の朝まで降ったり止んだりで、土曜の朝までに8ミリ程度降った。土曜は晴れの良で0.4秒前後遅かった。土曜の夜にも数ミリ降ったが、日曜は朝から良で0.6秒前後遅かった。日曜は南東の風(ゴール前直線で向い風)がやや強く吹いた。

開幕から少量の雨が降る日もあったのだが、大量の雨には当たっていない。そのため芝の状態は上々で、JRA-HPの写真を見ても内の芝がしっかり残っている。状態良さそうだ。

今週は1週間雨が降ってない。土曜の午後以降は晴れそうだ。土曜はほぼ晴れのやや含水多めの良と考えて、タイム差なし前後の時計を想定する。日曜も晴れの良を想定して0.2秒前後遅い時計を想定する。日曜は南東の風(ゴール前直線で向い風、先週と同じ向き)がやや強く吹きそう。内有利、やや先行有利。



【函館ダート】


■標準的な含水のやや速めのダート、逃げ・先行有利、やや内有利


先週は中間に雨は降らなかったが、金曜から土曜の朝まで降ったり止んだりで、土曜の朝までに8ミリ程度降った。土曜は晴れたが、2・3Rが重、6R以降が稍重で0.3秒前後速い時計だった。土曜の夜にも数ミリ降った。日曜は一日中稍重だった。1Rの2歳未勝利戦がやや速すぎるんじゃないか、という感じなので、それを除いて0.3秒前後速い時計と考える。日曜は南東の風(ゴール前直線で向い風)がやや強く吹いた。

今週は1週間雨が降ってない。函館は前線からも遠く開催中の雨もなさそう。土曜は晴れの良で0.4秒前後速い時計を想定する。日曜は晴れの良で0.2秒前後速い時計を想定する。やや内有利、逃げ・先行有利。



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城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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