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競馬コラム

城崎哲:馬場トレンドジャッジ

2020年01月18日(土)更新

京成杯・愛知杯などの馬場予想

土曜は前線を伴った発達した低気圧が太平洋側の南岸を東北東へ進む。そのため太平洋側の中山は午前中雨になりそう。また北風が強そう。京都はほぼ晴れ、小倉は午後も小雨が多少降る可能性がある。

日曜には南岸の低気圧は遠ざかって3場ともおおむね晴れそう。寒気が強いので小倉はやや雲が多いかもしれない。


【中山芝】


■含水多めの傷みかけた芝、土曜は向かい風が強め。内外互角、先行差し互角


《Cコース3週目》

先々週が日・月、先週が土・日・月の3日間開催だった。先週は火曜に3.5ミリ、水曜に10.5ミリ降った。土曜は晴れ、良で0.6秒前後遅かった。日曜は晴れ、良でタイム差なし前後の時計だった。月曜は晴れ、良で0.1秒前後速い時計だった。

変則開催で、かつ開催日の間隔が狭く、芝の傷みが進みやすそうだが、冬場なので1日あたりのレース数が4レースに抑えられている。そのため見かけほど芝の傷みの進行は早くなさそう。

今週は水曜に13ミリ降り、金曜の夜から土曜の朝にかけて数ミリ降り、昼ぐらいまでは小雨が降り続くかもしれない。気温が低いので芝の乾きは遅いハズ。土曜は小雨→晴れ、稍重~重を想定する。やや強めの北風(G前直線で向かい風)が吹きそう。1.2秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ、風も弱め、稍重→良で、タイム差なし前後の時計を想定する。内外互角、先行差し互角。



【中山ダート】


■凍結防止剤の効果でやや力の要るダート、外有利、やや逃げ・先行有利


先週は火曜に3.5ミリ、水曜に10.5ミリ降った。土曜は晴れ、良で0.1秒前後遅かった。日曜は晴れ、良で0.1秒前後速い時計だった。月曜は晴れ、良で0.4秒前後速い時計だった。

昨年の27日に凍結防止剤をまいた。だがその割に時計が遅くなってない。この先遅くなるのかもしれないが、凍結防止剤の量を少なめに抑えてまいたのかもしれない。

今週は水曜に13ミリ降り、金曜の夜から土曜の朝にかけて2~3ミリ降った。さらに昼ぐらいまでは小雨が降り続くかもしれない。土曜は小雨→晴れ、稍重~重を想定する。やや強めの北風(G前直線で向かい風)が吹きそう。0.3秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ、稍重を想定し、0.5秒前後遅い時計を想定する。外有利、やや逃げ・先行有利。



【京都芝】


■ダメージを受けた真冬の芝で時計がかかる。やや外有利、先行差し互角


《Aコース3週目》

先週は火曜に3.5ミリ、水曜に16ミリ降った。3日間とも晴れたが、芝が軟らかめでかなり時計がかかった。土曜は晴れ。良で1.9秒前後遅かった。日曜は曇り、良で、1.9秒前後遅かった。月曜は晴れ、良で2秒前後遅かった。

京都の芝は洋芝がよく伸びて芝がなくなっている部分はないが、実際はかなりの耕されて、全体が軟らかめな状態になっている。京都も中山同様レース数が4R前後に制限されているので、1回京都はこのままの状態でなんとなく続いていくのだろう。

今週は火曜に0.5ミリ降った。土曜の朝にも数ミリ以下の降水があったようだ。土曜の朝の馬場発表は稍重になっているが、含水に敏感なのは芝が傷んでいるシルシみたいなもの。この先雨はなさそうだが、時計はある程度かかるハズ。土曜は曇り、稍重→良を想定し、2秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ、良を想定し、1.8秒前後遅い時計を想定する。やや外有利、先行差し互角。




【京都ダート】


■凍結防止剤入り(仮定)でやや遅い力の要るダート、外有利、先行差し互角


先週は火曜に3.5ミリ、水曜に16ミリ降った。土曜は晴れ、稍重で0.3秒前後遅かった。日曜は曇り、稍重で、0.5秒前後遅かった。月曜は晴れ、稍重で1.2秒前後遅かった。

先週の開催日に3日間とも雨が降らなかったにもかかわらず、京都ダートの馬場発表がずっと稍重で変わらなかったのは、凍結防止剤をまいたダートが水を離しづらくなるから。時計もかなりかかるようになっている。

今週は火曜に0.5ミリ降り、土曜の朝に数ミリ以下降って稍重になっている。気温が低いので一日中稍重のままだと考える。土曜は曇り、稍重で0.5秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ、良で0.8秒前後遅い時計を想定する。外有利、先行差し互角。



【小倉芝】


■ほぼ無傷の芝だが含水多めで軟らかめ、やや内有利、やや先行有利


《Aコース1日目》

今年は小倉の開始が昨年より2週間早く、その分冬の中京の開催がなくなり、冬の小倉の開催数が増えた。その代わり夏の小倉の開催数が2週分減り、春と秋の中京の開催が増えた。

これまで中京は真冬の開催が多かったので、芝が傷みやすかった。その分を小倉に肩代わりさせたことになるが、小倉は夏以来の開催なので、芝の傷みはかなりマシなハズ。また最近は激烈な台風が多いので、夏の開催だからといって長く続きすぎると芝の傷みが固定してしまう。このローテーションの変更はどちらにとってもメリットが大きそうだ。

昨年の小倉は夏前に芝を2万2000㎡張り替えた。夏の小倉は野芝100%で行われる開催なので芝はいかにも速そうだったが、週末の直撃は免れたものの台風続きで路盤が緩んでいた感じで、それほど速い時計は出なかった。

2回小倉終了後にさらに芝を1700㎡張り替えた。さらに9月下旬に洋芝をオーバーソードした。JRA-HPのコース写真を見ると、今の季節とは思えないほど洋芝がきれいに生え揃っている。

芝の張り替えも行われたことだし、その後シャタリング、エアレーションしたといっても、ある程度時間がたっている。雨さえ降らなければある程度速い時計が期待できる状態だと思う。(ただし小倉は中央場と違って芝の開催数が多いので、この先の傷みの進行は早いハズ)。

天気がはっきりしない。今週は火曜に8ミリ降った。さらに土曜の早朝に数ミリ降った。開催前に雨はやんでいるが、再度小雨が降りだす可能性もある。また風向きの一定しない風もありそう。土曜は曇り~小雨、稍重を想定し、0.5秒前後遅い時計を想定する。日曜は晴れ、やや西風(ゴール前直線で横風)が強い。良でタイム差なし前後の時計を想定する。やや内有利、やや先行有利。




【小倉ダート】


■凍結防止剤の入っていない含水多めの速いダート、やや先行有利、内外互角


今年の小倉の1月の気温は比較的暖かく、0℃近くまで下がったことがほとんどなかった。ここへきて少し寒いけれども、まだ凍結防止剤はまいてないと考える。

今週は火曜に8ミリ降った。さらに土曜の早朝に数ミリ降った。土曜は一日中小雨混じりのはっきりしない天気が続きそう。土曜は曇りから小雨、稍重~重で0.8秒前後速い時計を想定する。日曜は晴れ、やや西風(ゴール前直線で横風)が強い。稍重→良で0.3秒前後速い時計を想定する。やや先行有利、内外互角。


城崎哲

JOSAKI TETSU

1959年栃木県生まれ。競馬雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。 『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』により2007年JRA賞馬事文化賞受賞。 まるで学者のように調査対象を多角的に突き詰め、独自の視点から競馬を追及するのが持ち味で、コース予想の分野を切り開いた。 他に『コースの鬼!2nd Editon』、『ハンデキャッパーの方法』など、競馬に関する著作多数。

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